【湘南校舎女子ハンドボール部】 関東学生春季リーグ戦第5戦・第6戦 「攻撃的なディフェンスで強豪相手に2連勝!」

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攻撃的なディフェンスで強豪相手に2連勝!

5月6日(土)
関東学生春季リーグ戦女子1部 第5戦
VS日本体育大学 @東京女子体育大学

(19ー9)
(16ー17)
〇35-26

【スターティングメンバー】
3白石理子(体育学部4年・左45)
6上遠野空(体育学部2年・右45)
8小柴夏輝(体育学部4年・センター)※副主将
9小林愛 (体育学部4年・ポスト) ※主将
10千葉有紗(体育学部2年・右サイド)
12千葉楓 (健康学部3年・キーパー)
26大田歩果(体育学部3年・左サイド)
28佐藤愛 (理学部3年・ポスト)

【途中出場選手】
1武江真穂 (体育学部1年)
2奥村由紗 (体育学部1年)
7金城菜々子(体育学部2年)
11今井綾音 (体育学部3年)
14水谷美海 (体育学部1年)
15新方里桜 (文学部2年)

【試合レポート】
 長年、リーグ戦で優勝争いをしてきた強豪との2連戦となった今週。一筋縄ではいかない相手に対し、GW中の休み期間を使ってディフェンス面を重点的に強化を図った。「受け身にならずに自分から相手に強く当たること。仲間が抜かれてもそれをカバーできるように、周りも常に足を動かすことを意識して試合に臨んだ」と小林愛主将(体育学部4年)。栗山雅倫監督(スポーツプロモーションセンター教授)が表現する『相手の攻撃を攻撃するディフェンス』で日本体育大学戦に挑んだ。

 相手ボールから始まった前半。相手のシュートを三枚目(ディフェンスの中心)の小林がブロックすると、前線に走りこんだ佐藤愛(理学部3年)につなぎ速攻で先制点を奪う。さらに上遠野空(体育学部2年)のカットインや千葉有紗(同)の積極的なディフェンスなどスタメン起用の2年生の活躍もあり、序盤から8-1と圧倒する展開に。

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△1年目の昨年度から試合に出場し続ける上遠野
今年度はルーキーの奥村由紗(体育学部1年)をはじめ、BPのスタメン争いも熾烈。上遠野は、「負けたくない気持ちも強いけど、タイプが違うので自分たちそれぞれの強みを活かしたプレーでチームに貢献していきたい。チームがピンチなときに自分が打開して、得点までつなげれるような選手になることが目標」と話す。

 前半中盤では、GK千葉楓(健康学部3年)のキーピングから小林が速攻を決めると、上遠野や奥村のカットイン、大田歩果(体育学部3年)のサイドシュートなど攻勢を止めることなく試合が進み、日体大相手に前半を19ー9と大差をつけ折り返した。

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△奥村はルーキーながら全試合で得点を決めるなど堂々たる活躍を見せる
数試合経験して奥村は、「慣れたきたつもりだが、判断力などまだまだなところも多い」と話す。それでも、「リーグ戦の優勝に貢献できるように、周りに引っ張ってもらうのではなく自分も積極的に関わっていけるように頑張りたい」と語る。
 
 後半に入ると日体大の速攻が牙をむいた。開始早々、白石理子(体育学部4年)と小林の連続退場により数的不利になると、日体大が速攻で攻勢を強め連続失点を喫す。東海大が得点を取っても休むことなく速攻でたたみかけ、後半開始10分で23-19の4点差まで詰められてしまい、すかさずタイムアウトを要求した。

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△タイムアウトでは「攻撃のミスから速攻でやられていたので、小手先にならずやるべきことを確認した」と栗山監督。

 タイムアウトがあけると、東海大も相手の速攻に負けじと大田と小林の速攻で連続得点を挙げる。さらにGK千葉楓がキーピングを見せ、徐々に東海大のペースに引き戻す。終盤では白石が仲間からのパスを空中で受け取りスカイシュートを決めるなど再び点差を引き離し、35-26の快勝で試合を終えた。

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△後半終盤、武江は負傷交代となった千葉楓に代わり責務を全うした

 試合を終え栗山監督は、「1週間やってきた練習の成果を出すことができた。特に『ディフェンスから速攻』で相手に寄せ付けない時間があったのでそこはよかった。でも後半ディフェンスで受け身になって、もたつく時間もあったのは反省点。あの時間帯をしっかり戦い抜けないと、全てのゲームを盤石で勝つことはできない」と振り返った。



5月7日(日)
関東学生春季リーグ戦女子1部 第6戦
VS東京女子体育大学 @東京女子体育大学

(13-10)
(12-11)
〇25ー21

【スターティングメンバー】
2奥村由紗(体育学部1年・センター)
3白石理子(体育学部4年・左45)
8小柴夏輝(体育学部4年・右45) ※副主将
9小林愛 (体育学部4年・ポスト)※主将
10千葉有紗(体育学部2年・右サイド)
12千葉楓 (健康学部3年・キーパー)
26大田歩果(体育学部3年・左サイド)
28佐藤愛 (理学部3年・ポスト)

【途中出場選手】
1武江真穂 (体育学部1年)
6上遠野空 (体育学部2年)
7金城菜々子(体育学部2年)

【試合レポート】
 前日の試合から連戦となり、少し疲れがあるなかで戦った東京女子体育大学戦。
 試合序盤は大田の速攻で先制点を挙げるも、攻撃のミスが続きなかなか点数を重ねることができない。「パス回しの際に相手との間合いが近くなり、触れられてしまうことが多かった」と小林。それでも徐々に修正し、ミスが続くなかでもGK千葉楓のキーピングで何度もピンチを救った。点数が取れないなかでもチームワークでカバーし、リードを許さなかった。

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△この試合の勝利に大きく貢献した千葉楓
「前半から足が動いて相手のシュートにうまく対応することができた」と話す。今後の目標には、「めいさん(大山めい選手・22年度卒)のように安定したキーピングでチームに貢献したい。いつも明るく声をかけたり、自分の調子が良くないなかでもすぐに切り替えられる強いメンタリティを持つ、めいさんのようになりたい」と意気込んでいる。

 前半中盤以降は、小柴夏輝(体育学部4年)を中心にバックプレーヤーのカットインで相手のディフェンスを破り、得点を重ねた。ディフェンスでも、栗山監督が「この春1番よかった」と振り返るように、1週間重点的に練習してきた『相手の攻撃を攻撃するディフェンス』で積極的に前に出て相手のミスを誘い、13-10とリードして前半を終えた。

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△ディフェンスの中心には安定感抜群の『愛コンビ』が君臨する(写真左・小林、写真右・佐藤)

 後半序盤では小林が7㍍スローをもらうと、任された奥村が確実に決めた。そこから大田の速攻や白石のカットインなど4連続得点で一気に突き放しにかかる。しかし相手は2年前までリーグ戦を圧倒していた東女大。負けじと4連続得点で反撃。すかさず東海大はタイムアウトを取り間合いをあけた。

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△奥村は初めて任された7㍍スローも確実に決め切った

 試合終盤に差し掛かっても白石や小柴のカットインで得点を重ね、GK千葉楓も最後までキーピングを見せた。結果25ー21で勝利し、昨年度の王者・東海大は無敗のまま一次リーグ最終戦を迎えることとなった。

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△この試合チームトップの6得点を挙げた小柴

 強豪2連戦を終え栗山監督は、「両日とも最初から突っ込んだ試合となったので、コンディション的にも相当きつかったと思う。でもそういう試合を想定して1週間作りこんできたので、結果も含めて頑張りきることができた試合だった」と振り返る。来週の筑波大学戦には、「攻撃でもディフェンスでも、相手に攻撃し続けることをマインドセットして臨むことが重要。優勝のためにも絶対に勝利をもぎ取るしかない」と意気込んでいる。
 小林主将は、「筑波大は個々の能力が高いけど、相手に合わせることなく自分たちがやってきた攻撃的なディフェンスや機動力を活かして勝ちにいきたい」と話す。

☆次戦は5月14日(日)16時から、国士舘大学多摩キャンパスにて筑波大学と対戦します。現在5勝1分で2位につける東海大は、武器である『ディフェンスから速攻』で筑波大の高い伸長とフィジカルを打ち破るところに注目です!ぜひ会場で応援よろしくお願いします!!


(記事・写真=柳内紀輝)
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