ルーキーが躍動 接戦を制し優勝へ希望をつなげる5月20日(土)
関東学生春季リーグ戦女子1部 上位リーグ戦第1戦
VS国士舘大学 @東京女子体育大学
(12-12)
(17-13)
〇29—25【スターティングメンバー】
3白石理子(体育学部4年・左45)
6上遠野空(体育学部2年・右45)
8小柴夏輝(体育学部4年・センター) ※副主将
9小林愛 (体育学部4年・ポスト) ※主将
10千葉有紗(体育学部2年・右サイド)
12千葉楓 (健康学部3年・キーパー)
26大田歩果(体育学部3年・左サイド)
28佐藤愛 (理学部3年・ポスト)
【途中出場選手】
1武江真穂 (体育学部1年)
2奥村由紗 (体育学部1年)
7金城菜々子(体育学部2年)
14水谷美海 (体育学部1年)
【試合レポート】
筑波大戦の悔しい敗戦から1週間。優勝に向けて全力で挑んだなかで味わった敗戦だけに、試合後の数日間はチーム全体で引きずってしまったという。それでも、「空回りしてでもいいから攻めていこう」と栗山雅倫監督(スポーツプロモーションセンター教授)は選手たちに声をかけ、国士舘大戦に臨んだ。
東海大は序盤。パスミスから相手に速攻で攻められ、先取点を奪われてしまう。その後、小柴夏輝(体育学部4年)のカットインと大田歩果(同3年)の速攻で逆転するも、パスミスやドリブルミスで相手に得点を許し、3-6と3点差をつけられる。落ち着きたい東海大は、キーパーに武江真穂(同1年)、バックプレーヤーに奥村由紗(同)を起用。前半10分ではディフェンスで相手のミスを誘い、大田の2連続得点で点差を縮めた。

△先週の筑波大戦で腰を痛めた白石理子(体育学部4年)に代わり、ここまでオフェンスを中心に出場していたルーキー・奥村がディフェンスで活躍を見せた
前半20分では、大田のサイドシュートを皮切りに4連続得点で逆転に成功。相手の退場者もあり、キーパーをベンチに下げオフェンス6人に配置した国士舘大の隙をつき、誰も居ないゴールに小柴がエンプティシュートを狙うが外してしまう。そこから少しずつ国士舘大に流れがいき、大田と小林愛(体育学部4年)のシュートを相手キーパーに防がれると、得点を許し12-12の同点で前半を終えた。

△左サイドの大田はスピンシュートやカットインなど多種多様なシュートで前半だけで5得点を決めた
後半序盤は、お互いに退場者を出すなど一進一退の攻防が続いた。国士舘大が得点を重ねると、東海大も負けじと奥村と小柴を中心に得点を重ね、シーソーゲームの状態に。しかし20—20の同点で迎えた後半15分、東海大は小林と佐藤の連続退場により相手よりも2人少ない状態で戦う大ピンチを迎える。それでもオフェンス4人で何とかボールをつなぎ、最後は奥村が体勢を崩されながらもカットインを決める。さらにキーパーの千葉楓(健康学部3年)がキーピングを見せ、大ピンチをわずか1失点で抑えた。

△奥村はオフェンスでも6得点を挙げ大活躍!

△千葉楓は持ち前の適応力で、毎試合のように大事なところでピンチを防ぐ
大ピンチを防いだ東海大は試合終盤、小林のポストシュートを皮切りに大田の速攻、小柴・上遠野空(体育学部3年)・奥村のカットインなど5連続得点で一気に突き放しに成功。相手は攻撃でミスを連続するなか、東海大は躊躇なく体勢が崩されてもシュートを決め切るところで命運を分けた。そのまま29—25で逃げ切り、優勝へ希望をつなげる勝利となった。

△小柴は試合途中で負傷交代となるもチームトップの8得点を挙げた
上位リーグ初戦を勝利で終え栗山監督は、「今日の試合は一人ひとりにミスがあったけど、それぞれが試合中に反省して立て直すことができたので、成長が見えた試合だった。またシュートミスも多かったけど、最後の最後までめげずにシュートまでいけたから勝負を制することができた」と振り返える。
この試合攻守で大活躍のルーキー・奥村は、「個人的に今までで1番いいゲームできた。相手との間合いを空け、フェイントでもパスでもできるように意識したことで、うまくプレーすることができた」と自信を口にした。
☆次戦は本日14時10分から東京女子体育大学にて早稲田大学と対戦します。春季リーグ戦も残り2戦!本日も有観客で行われるのでぜひ会場で応援のほどよろしくお願いします!!
(取材・記事=柳内紀輝)
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