【湘南校舎女子ハンドボール部】 関東学生春季リーグ戦上位リーグ第3戦 筑波大学戦 「春季リーグ戦 惜しくも準優勝で終える」

0 -
春季リーグ戦 惜しくも準優勝で終える

5月27日(土)
関東学生春季リーグ戦女子1部 上位リーグ第3戦
VS筑波大学 @国士舘大学多摩キャンパス

(14-21)
(14-12)
●28-33

【スターティングメンバー】
2奥村由紗(体育学部1年・センター)
3白石理子(体育学部4年・左45)
8小柴夏輝(体育学部4年・右45)  ※副主将
9小林愛 (体育学部4年・ポスト)  ※主将
10千葉有紗(体育学部2年・右サイド)
12千葉楓 (健康学部3年・キーパー)
26大田歩果(体育学部3年・左サイド)
28佐藤愛 (理学部3年・ポスト)

【途中出場選手】
1武江真穂 (体育学部1年)
6上遠野空 (体育学部2年)
7金城菜々子(体育学部2年)
11今井綾音 (体育学部3年)
19長崎莉緒 (体育学部2年)

【試合レポート】
 前試合までの結果により、既に筑波大学の優勝が決まった状態で迎えた春季リーグ最終戦。それでも小林愛主将(体育学部4年)は、「次へのステップへ、挑戦できるようなゲームにすることを目標に試合に挑んだ」と、一次リーグで惜しくも勝利を逃した筑波大相手に、秋に向けて弾みをつける勝利を目指し戦った。

 前半開始2分。自分たちの攻撃ミスからディフェンスに戻るとき、小柴夏輝(体育学部4年)が相手選手が交錯し、負傷交代に。ここまでチームを引っ張ってきた小柴を序盤から欠く展開となり、厳しい時間が続いた。奥村由紗(同1年)のカットインで得点を挙げるも、相手の高さあるシュートと東海大ディフェンスの隙をついたパス回しで失点が続き、開始10分で4-9と5点差をつけられてしまう。

20230602142258aad.jpeg
△司令塔の小柴が出れない時間、果敢に攻め得点を重ねる奥村

 前半中盤では、小柴との交代で入った上遠野空(体育学部2年)がファールをもらい小林が7㍍スローを決めると、大田歩果(同3年)や白石理子(同4年)のカットインで得点を重ねた。しかしそれ以上に相手攻撃陣を止めることができず、さらに点差を離されてしまう。
 前半22分、相手のタイムアウト明けから負傷していた小柴が復帰し、痛みと戦いながらも2本のロングシュートを決めた。だがそのまま前半は終了し、14-21と7点差の大差をつけられ後半へと折り返しとなった。

20230602142305bf5.jpeg
△小柴は左足を負傷しながらも計6得点の活躍を見せた

 後半序盤は、お互いに得点を重ねる展開が続く。後半6分では、小林の退場により相手に7㍍スローを与えるも、キーパーの千葉楓(健康学部3年)がキーピングし仲間のミスを救った。しかし攻撃は、日本代表に選ばれている相手キーパーに何度もシュートを阻まれ、中々得点を重ねることができないまま後半終盤を迎えた。

202306021423127d8.jpeg
△相手の強烈なシュートに怯むことなくキーピングを見せる千葉楓

 後半26分、相手選手の退場により数的有利になると、小林、大田、奥村のエンプティシュート3連発で得点を重ねる。さらに試合終了間際にも小柴のカットインで点差を縮め一矢報いた。最終的に28-33で試合を終えるも、最後まで諦めないプレーが見られた試合となった。

20230602142319676.jpeg

20230602142325535.jpeg
△今リーグから有観客開催が再開され、最終戦も多くの応援で選手たちに勇気を与え続けた

 最終戦を終え栗山雅倫監督(スポーツプロモーションセンター教授)は、「自分たちが発揮したいプレーがほとんどできなかったので、秋に向けて立て直すしかない試合だった」と振り返る。
 小林主将は、「チーム全体通してディフェンスがうまくできず、簡単に得点を取られすぎていたのが反省点。優勝は試合前から筑波大に決まっていたけど、個人的にもっとやれた試合だったのでとにかく悔しい思いが強い」と語った。


【春季リーグ戦の振り返り】

準優勝 7勝2敗1分
①VS早稲田大学    〇31-21
②VS桐蔭横浜大学   〇23-22
③VS国士舘大学    △25-25
④VS日本女子体育大学 〇36-23
⑤VS日本体育大学   〇35-26
⑥VS東京女子体育大学 〇25-21
⑦VS筑波大学     ●25-27

上位リーグ
①VS国士舘大学 〇29-25
②VS早稲田大学 〇27-16
③VS筑波大学  ●28-33

優秀選手賞 小林愛(体育学部4年)
特別賞   白石理子(体育学部4年)

20230602142333024.jpeg
△左・白石、右・小林

得点284 失点239
得点内訳(東スポ調べ)
🥇1位 白石理子 52得点
🥈2位 小柴夏輝 51得点
🥉3位 小林愛  49得点
4位 大田歩果  44得点  
5位 奥村由紗  38得点
6位 上遠野空  20得点 
7位 千葉有紗  16得点
8位 佐藤愛   8得点  
9位 今井綾音  3得点
10位 金城菜々子 2得点  
11位 吉武美咲  1得点

栗山雅倫監督
春季リーグ戦を2位で終えて
悔しい思いが強い。このリーグではディフェンスで攻撃しきれかったことが反省点で、『ディフェンスから速攻』を武器にしているぶん、ディフェンスで攻めきれなかったことが悔しい結果につながったと感じています。

春季リーグ戦の収穫点は
今日の最後の時間帯のように、ほとんど勝負が決まっていたときでも諦めずに粘って、「自分たちがなんとかしてやるんだ」という気持ちが見れたことは収穫点だと思います。試合で勝っているときでも負けているときでも、最後流してしまうと腑抜けたチームになってしまうので、その点は秋に向けていい体験ができたと思います。

選手たちにどんな声掛けをしたい
「いいことも悪いこともやりっぱなしにしないこと。下なんか向く必要なくて、負けたことにしっかり向き合って前向いて頑張っていくよ。ここで怯んでいる場合じゃない」と。

秋への意気込み
大学日本一に向けて日々頑張っていくことを常に思っています。その中で、このリーグでもっと自分たちができたところを洗いざらい引き出して、その課題に対して一つひとつ真摯に取り組んでいきたいと思います。

小林愛主将
秋に向けての課題点
リーグ戦全体を通して、我慢できなかったことが課題点だと感じています。離せるところで離せなかったり、シュート決定率が低いので、オフェンス面でのミスを減らしていきたいのが一つ。ディフェンスでもいいところはあったけど、改善できるところもたくさんあったから、一人ひとりレベルアップさせてチーム全体で底上げしていきたいと思います。

秋への目標
個人の目標は、流れが悪いときに自分一人でも得点できるようなプレーをしたいのと、キャプテンとしてチームに声掛けをし続けたいと思っています。チームの目標は、秋リーグで全勝優勝。そして去年決勝で負けたインカレで勝てるように、インカレに向けてやるしかないと思っています。

小柴夏輝副主将
春季リーグ戦を振り返り
最上級生として自由にプレーするんじゃなくて、チームのことを俯瞰してみることを意識してやったけど、全体を見すぎてしまい自分のプレーを活かすことができなかったです。全体を見ることも大事だけど、自分がいかないとチームを勝たせることができないなって。春リーグ最初の方はそういう面で迷うことが多くて、結果的にこのチームを勝たせられなかったので、力の無さを感じたリーグ戦でした。

秋に向けて意気込み
最上級生になったらプレー以外の面でプレッシャーがかかるのは当たり前だし、それを乗り越える強いメンタルをつけていきたい。今回優勝は無理だったけど、秋は優勝しか見てなくて、この悔しさを秋に全部ぶつけたいと思っています。

白石理子
春季リーグ戦を振り返り
1番は悔しい思いが強くて、去年ずっと勝っているぶん、今年も期待されているなかで自分たちそれぞれで色々と壁にぶち当たってしまったかなって感じています。でも下級生を中心に、自分の弱さと戦って成長できた選手が多くいると感じているので、秋に向けてさらにレベルアップしていきたいと思います。

秋に向けて個人の目標
ディフェンスでもっとアクティブにやっていきたい。筑波大みたいな大きい相手に、簡単に力負けでやられるのが悔しいから、身体が大きくないぶんもっと足を使って、コンタクトしたりディフェンス面をさらに強化していきたいと思います。

秋への意気込み
目指すところは大学日本一だから、今回負けた筑波大も含めて関東ではもう負けたくないです。自分たちの弱さに向き合って、負けたことに負けない。この負けたことを糧にして、悔しさを忘れずに大学日本一を目指して頑張っていきたいと思います。


☆約1か月半、春季リーグ戦の応援ありがとうございました。次は9月に行われる関東学生秋季リーグ戦、そして11月に行われる全日本大学選手権大会(インカレ)です。秋こそリーグ戦の優勝、そして念願の大学日本一が達成できるよう、今後も応援のほどよろしくお願いします。

2023060214352211a.jpeg

(取材・記事=柳内紀輝、山本大夢)
ページトップ