【湘南キャンパス陸上競技部駅伝チーム】駅伝シーズン開幕記念③  越陽汰 ✕ 梶谷優斗

駅伝シーズン開幕記念③
#Go TOKAI

 約1ヶ月後に迫る東京箱根間往復大学駅伝競走予選会(箱根駅伝予選会)。11年連続の本戦出場を果たし、チーム目標である総合3位を達成すべく、7月終わりから長野県や北海道で夏合宿に励んでいる。好成績が続いたトラックシーズンの勢いをさらに高め、強豪・東海大学の復活へ、主力となる10人に前半シーズンの振り返りと駅伝シーズンの抱負を伺った。
 
 
【連載】第3回 越陽汰 ✕ 梶谷優斗
 
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左・越陽汰 右・梶谷優斗 
 
 第3回目の今回は、今年度のチームキャプテンを務める越陽汰(体育学部3年)と、関東インカレ10000㍍7位入賞を果たした梶谷優斗(同)の3年生コンビ。越はこれまで箱根駅伝に2年連続出走し、1年時は7区区間3位、2年時は4区区間9位と長い距離で強さを発揮。一方トラックで抜群の強さを発揮する梶谷は、昨年度の全日本大学駅伝と箱根駅伝で経験した悔しさから、今年度の駅伝シーズンにかける思いは人一倍だ。最上級生だけでなく3年生も積極的にチーム作りを行う上で欠かせない”3年生コンビ”が、レースでも積極的にチームを引っ張ってくれるだろう。

 
お互いの関係性🎽
 
お互いの他己紹介をお願いします

梶谷 真面目そうに見えて、意外と自分にキャラが似ています(笑)。あと最初は無口な人だと思っていたけど全然そんなことなくて、気が合う友達って感じですごい面白いです(笑)。
 
越 梶谷はいい意味でオンとオフの切り替えができる人です。楽しむときは楽しむし、真面目にやるときは真面目にやります。やるときはしっかりやるので、高校時代からその辺は鍛えられているんだろうなって思います。
 
 
初めて会ったときの印象は?
 
梶谷 最初会ったときは怖いなって思っていました。越が佐久長聖高校(長野)出身っていうのもあって、結構厳しいイメージだったから厳しくされるのかなって思っていたけど、全然そんなことはなかったです(笑)。
 
越 最初から結構話していた記憶はあるけど、自分が1年の前期にほぼ走ってなかったので、練習での絡みがほぼなくて…。10月、11月ぐらいから一緒に練習するようになったから、そこから水野(龍志)と梶谷とは一気に仲良くなって、今でも2人とは特別仲がいいって感じです。


プライベートでも一緒に過ごす?
 
梶谷 コンビニとか外へご飯に行くときも越と一緒です(笑)。
 
 一緒に遊びに行くことはよくありますね。でもそれ以外だと自分が結構インドアなので、1人で寝ていたりゲームをしたりしていることも多いです。
 
 
仲が良い2人の関係性を詳しく言うと
 
梶谷 僕のボケを拾ったりツッコんだりするのが越の役目です(笑)。でも越がボケるときも結構あって、一緒に出掛けたときもモノボケとかすると越がちゃんとツッコんでくれるので、いつも2人で盛り上がるって感じです(笑)。
 
越 僕はそういうのあんまりツッコんでいるイメージはないけど、僕自身が結構行き当たりばったりで、その場のノリに乗っていくけど全く計画性が無くて(笑)。でも何をしているか分からない状態も楽しいし、梶谷がたまにおかしくなることも多いので、それを見ているだけでも面白いなって思います(笑)。
 
 
お互いの尊敬しているところは?
 
梶谷 大事なレースに強いところです。箱根駅伝で1年のときに7区3位、2年で4区9位と結果を残している通り本番に強くて、箱根駅伝は1年を通して1番大事な試合なので、それを1年から2年連続で区間1桁を出す走りをするのは流石だなって思います。
 
 梶谷はとにかく挑戦する力がすごいなって思います。昨年から練習で石原さん(翔太郎)についていったり、ポイント練習では積極的にペースを上げてみたりと、無謀だなって思うときもあるけどそれが実際本人のプラスになっているし。挑戦することはとても大切だから、自分も見習いたいです。
 
 
逆に負けたくないところは?
 
 競技面の成績です!
 
梶谷 競技面の成績もそうだけど、練習でも常に負けたくないです。昨年の箱根駅伝前はよく一緒に練習していたけど、やっぱり1年生のときから箱根駅伝に走ってるだけあってとても強いので、練習でも負けたくないし、一緒のレースに出たときは越よりも前でゴールしたいって常に思っています。
 
 
他学年で仲が良い人は?
 
越 1年は南坂(柚汰)と最近まで同部屋だったので、いろんなことを話す仲です。4年生だと入田さん(優希)や折口さん(雄紀)とかとよく話すことが多いかなって感じです。
 
梶谷 僕も1年は南坂で、2年は(兵頭)ジュダと一緒にいます。4年生は入田さんとか石原さんと仲良くさせてもらっていて、石原さんとはユニバ(ユニバーシティゲームズ)に行く前の7月ごろは、練習パートナーとして一緒に練習をさせてもらってました。
 
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取材時間が前後だった1年生コンビと3年生!先輩後輩関係なく仲が良いのも今年の駅伝チームの魅力👍
 

トラックシーズンを振り返り🎽
 
梶谷は大きな大会(個人選手権、関東インカレなど)に出場しましたが、春を振り返ると
 
梶谷 色々な大会に出させていただいて、その中だと関東インカレが1番自信がつきました。去年の8月ぐらいから練習はできていても結果が出なかったりと、苦しい時期が長くて…。でも今年度に入って調子が上がってきて、関東インカレの10000㍍で7位入賞ってあまりすごくはないけど、自己ベストに10秒近いくらいタイム(28分37秒32)で走れたことは自信になりました。
 
全日本大学駅伝の予選会では?
 
梶谷 練習はできていたけど昨年みたいに余裕が持てなくて、試合前のメンタルが全然違いました。練習できている日もあったけど、結構きつくていっぱいいっぱいで終わってしまったり、走る前もすごい緊張してしまってチームのために活躍できなかったので、自信を持って練習していくことが課題だと思います。
 
北海道でのレースは納得のいく走りだった?
梶谷 ホクレン(ホクレン・ディスタンスチャレンジ千歳大会)は、雨、風があったのでコンディションとしては全然でした。でもその中で花岡(寿哉)が13分41秒の自己ベストで走っていて、南坂もそこそこの結果で走っていたので、結果が出なかったということはもっと力をつけないとって感じました。

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△去年の夏から、中々思うようなレースができなかったと話す梶谷。トラックシーズンで少しずつ自信を取り戻し、駅伝シーズンでの完全復活が楽しみだ!!


一方越も関東インカレに出場。
改めていかがでしたか?
 
越 関東インカレを走ってみて、練習不足な面が結構あるなと感じました。キャプテンとしてチームを引っ張る分、自分自身に集中できないことが結構多くて、それが結果に響いているのかなって思いました。でもそれを言い訳にはしたくないし、自分の力不足の面もあるので、もっと頑張らないとって思います。
 ハーフマラソンに関しては順位は良くなかったけど、後半徐々に前との差を詰められたことは内容として良かったかなって思います。
 
 
また、今回の全日本大学駅伝予選会ではサポートに。出場する選手にかけた言葉は?
 
越 「気負うなよ」とか、レースの緊張感で頭真っ白になる選手が多いので、「自分通りのレースをすればいいよ」って声をかけたりしました。特に梶谷は緊張していたので、他の人より多く声をかけました。でも実際体調が万全だったら、全日本予選会に出たかったです。
 
 
約半年間キャプテンを務めて、プレッシャーなどはありますか?
 
越 3年生キャプテンなので、上の学年から反論されることは仕方ないことだと思っていて。でも、今のチームを変えるためには下の学年から何を言われても素直に非を認めたり、間違っているところはしっかり修正していくのが必要になってくると思うので、そういったところは上級生だとか関係なくチーム全員が成長してほしいところです。でも、大会の結果を見ても少しずつだけど良くなっているし、チームの雰囲気もよくなってきているとは思うので、まだまだな部分もあるけど成長できている部分もあると思います。
 
 
キャプテンとして意識していることは?
 
越 人にものをいう立場である以上、変な行動はしないように心がけています。チームの顔であり、1番上の立場なので、「あれが駅伝チームのキャプテンか」って誇らしく思われてもいいように行動しています。他大学のキャプテンを見てみると、駒澤大学は高校の先輩・鈴木芽吹さんのような力がある選手が務めていて、僕みたいに力が劣るキャプテンだと人間性で見られるので、行動面はしっかりしようと意識しています。
 
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△関東インカレのハーフマラソンではチームトップの14位(1:04:23)だった越。入賞できなかった悔しさを糧に駅伝シーズンでの活躍に目が離せません!!
 
 
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△全日本予選会は体調の関係もあり、サポートにまわった越。走ることはできなかったが、キャプテンとして裏でもチームを支え続けた
 

秋の駅伝シーズンに向けて🎽
 
ロード(駅伝)への自信は?
 
越 トラックに比べて、僕はロード(駅伝)の方が得意だと思います。その中でも1人で走る方が好きなので、集団走よりは単独走の方がいいです。ロード種目は自分に分があると思っているので、しっかり練習を積んで秋以降の駅伝シーズンにつなげていきたいです。
 
梶谷 高校のときはトラックでも駅伝でも両方いける感じだったけど、大学に入ってからは駅伝で結果が出てないところがあるから、正直まだ自信がないです。でも越には絶対負けたくないし、食らいつきたいって思っているので、練習でしっかり自信をつけて、ロードでも結果を残せるようにしたいです。
 
 
駅伝では同期とタスキをつなぎたい?
 
越 1年目も2年目も箱根駅伝前の合宿では僕と梶谷と水野(龍志)の3人でやってきたので、3人で箱根駅伝に出たい思いが強いです。練習でも3人でバチバチすることが多いし、実際3人とも成長し合えているので、この関係性はいいライバルだと思ってます。

梶谷 出るからには出場できる駅伝に全部出たいし、越や水野とタスキをつなぎたい気持ちはあります。でもこのままだと自分だけ出れないかもしれないので、2人に負けないように努力しないといけないと思っています。
 
 
最後に駅伝シーズンの目標を!
 
越 出場した全てで区間賞です。キャプテンなのでチーム目標を達成できるよう駅伝で区間賞を取って、チームを上位に持っていけるゲームチェンジャーのような走りでチームに貢献したいです。
 
梶谷 安定感とレース後半でも速いペースで押していける力をつけて、駅伝で区間賞を取れるように頑張ります。苦手意識を克服して、今年こそはチームのために貢献できる走りをします!


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△今年こそは同期とタスキをつなげられるように、ともに高め合うライバルと三大駅伝出走へ🎋(右・水野)


(写真・記事・取材=立石陽愛)

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