悲願の全日本大学選手権大会(インカレ)の出場権を獲得した札幌校舎男子バスケットボール部。原田政和監督は2006年度東海大を卒業し、陸川章監督(体育学部准教授)の教え子でもある。その原田監督にインカレ出場を今の心境と意気込みを聞いた。
~INTERVIEW原田政和監督~
―インカレ出場おめでとうございます。念願のインカレ出場を決定した今の気持ちをお聞かせ下さい。
試合に勝った瞬間は実感がなかったのですが、その後多くの方から連絡をいただく中で実感がわいてきました。選手たちにはここで燃え尽きないよう、あえて喜んだりはさせませんでした。インカレに向け4年生を中心に準備をしていきたいと思います。
―2連敗でスタートしたリーグ戦ですが、振り返ってどうですか?
序盤戦は敢闘賞を受賞した4年生の大川達也が教育実習のため不在でしたので、正直2連敗のダメージはあまりありませんでした。身長は高くはないですがインサイドで頑張るガッツマンです。彼がいなかったので一次リーグはまだしも(対戦二巡目の)二次リーグは取りこぼしがないようにしようとしました。一巡目の北海道工業大に負けましたが、けが人が出ずにリーグ戦を進め、毎試合いい準備ができ、コンディショニングもよい中で試合に臨めました。またリーグ戦前8月に湘南校舎男子バスケットボール部との合宿も含め、いいシーズンを送れたと思います。
―最終戦の北海学園大戦は延長での勝利でした。その試合を振り返って
私が監督に就任して3年目ですが、公式戦で何度も対戦して負けていました。みなでよく考え、特に4年生の試合に出る3人を中心に引っ張ってくれました。相手は毎年インカレに出ているチームです。自分たちはここまできた勢いや気持ちを生かしていこうと思いました。身長差も大きく、大学生と高校生が対戦しているような差ですが、身長差を補うスピードとディフェンスで勝てると思いました。
―3年生の松本章平選手が北海道成年男子代表として9月26日から28日まで行われた千葉国体に出場していました。松本選手がチームのエースなのでしょうか?
そうですね。フォワードとしてシュートセンスもあります。リーグ戦最終戦でも27得点でした。
―先ほどお話にもありましたが、夏には湘南校舎男子バスケットボール部と帯広合宿を共にしました。その合宿の様子や成果はありましたか?
2日間で練習ゲームが中心でした。また2日目の午前中は湘南校舎、札幌校舎のメンバーを混ぜて練習をしました。そこで180センチほどしかない大川が湘南校舎の満原優樹、坂本健、遥天翼と190センチを超える選手との身体のぶつかり合いで、得たものが多くありました。またガードでも2年生でスタメンガードの佐々木昂も湘南校舎の多嶋朝飛、森田洋介と対戦し、この上ない経験をしたと思います。
―湘南校舎の陸川章監督からの連絡はありましたか?またインカレ出場で何か言葉をかけてもらいましたか?
最終戦は事実上の2位決定戦だったので試合前に陸川監督にメールを送り、「仲間、勝利を信じて」と言葉をかけていただきました。勝利を伝えると陸川監督からは「よくやったな」と言われました。努力は必ず報われるとも言っていただき、選手にもそう伝えました。褒めていただいたと同時に、「(代々木第二体育館に来るのを)待っているぞ!」と激励されました(笑)。
―質問は変わりまして、付属第三高校男子バスケットボール部の入野貴幸監督、つくば秀英高校男子バスケットボール部の稲葉弘法監督は原田監督と東海大時代の同期ですよね?付属第三高校は8月の沖縄インターハイでベスト4、つくば秀英高校も混戦の茨城県予選を勝ち抜き昨年のウィンターカップ、今年のインターハイと連続出場をしています。同期として、また同じ指導者として意識することはありますか?
やんちゃな3人組でした(笑)。当時Aチームの4年生は自分たち3人と吉留将平(現黒田電気ブリット・スピリッツ)と4人しかいなかったので一緒に話をして、チームを良くしようと悩んできた仲間です。入野と稲葉は同じ指導者として負けられないと思い、成績は意識します。特に入野が率いる付属第三高校のインターハイベスト4はすばらしく、素直に喜びました。そこで自分も頑張りたいと気持ちが生まれるので、互いにプラス面しかないと思います(笑)。
―最後にインカレへの意気込みを
今までインカレの試合のビデオを見たり、実際に会場に足を運んできました。選手にはいつも言っていますが、関東の強豪大に対し、魂を込めて挑戦したいと思います。また大学生らしい、はつらつとしたプレイをしていきたいです。
なおインカレは11月29日から12月5日まで行われます。詳細は後日掲載いたします。
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