6月10日vs筑波大
(20-23)
(8-10)
(28-24)
●東海大72(16-16)73筑波大
スタメン
#10バランスキー・ザック
#18和田直樹
#23佐藤正成
#24田中大貴
#51須田侑太郎(CAP)
=GAME REPORT=
関東大学新人戦、準々決勝の相手は1部の筑波大。昨年はこの大会4位ですでに主力選手も多いチームだ。
第1ピリオド、東海大は田中のスティールからの速攻で初得点。序盤は佐藤(正)が活躍を見せる。テイクチャージで相手のオフェンスを止めると、連続ドライブに2本目はファールを受けながら決める。佐藤(正)の活躍で逆転し波に乗りたいが、須田のアンスポーツマンライクファール、オフェンスでも噛み合わず逆転を許してしまう。須田の3Pシュートなどで加点し、20-23で第1ピリオドを終える。
第2ピリオドはさらに重い展開になってしまう。#22飯島理貴を投入し和田とのツーガードで落ち着きを戻したかった。しかし和田のオフェンスチャージングなどで足が止まり、得点すら奪えない状態が続く。筑波大も同様の展開で試合全体が重い展開に。インサイドで#12梅林聡貴が2本のフックシュートを決めも梅林の4点を含め、このピリオドはわずか8得点。28-33で前半を終える。
後半のスタートはこれまで攻めあぐねていた田中、ザックが得点する。田中はドライブとミドル、ザックはゴール下とそれぞれ得意なプレーを見せる。筑波大もこの日好調の山田侑樹の外角シュートが決まり、東海大はなかなかリードを奪えない。このピリオドの中盤に流れを変えたのは梅林。残り5分から出場すると、ゴール下、ミドルシュートで得点し、短い時間で8得点。最後は和田のハーフラインから放ったシュートがブザーとともに吸い込まれ、56-57で勝負の最終ピリオドへ。
第4ピリオド、前のピリオドの流れを生かし先制したかったが、連続で得点を許し差を広げられてしまう。しかし佐藤(正)、ザックがオフェンスリバウンドで粘り逆転に成功。さらに佐藤(正)のミドルシュート、佐藤(正)からザックへのアシストパスが決まり、残り6分で66-63とする。「あと一本欲しかった」と陸川章監督が振り返ったように、再三の得点のチャンスを逃し点差を離せない。逆にリードを許し、70-73で残り時間1分を切ってしまう。残り40秒に和田がミドルシュートを決め、筑波大の攻めを守って東海大最後のオフェンス。セットオフェンスからザックがミドルシュートを放つが決まらず。72-73で敗戦し、昨年同様準々決勝で涙をのんだ。
※陸川監督、梅林選手、高倉選手、ザック選手の取材記事は「続きを読む」へ。
~INTERVIEW陸川章監督~
―今日の試合を振り返って。
前半は筑波大の方が気持ちとか向かってくる勢いが強かったように思いました。逆に後半はリカバリーしました。特に梅(梅林)を含めみんな頑張ってくれたと思います。勝たせてやれなかったのは私の力不足です。
―筑波大への対策は?
笹山貴哉のドライブ。そこから山田と坂東拓のキックアウトのところです。坂東はシューターで決めてくると乗ってしまうので、まずシュートではなくドリブルをさせようと思っていました。
―第2ピリオドは我慢の時間帯でした。
10点に抑えたのでディフェンスでは機能していてうちらしくなったと思いました。オフェンスはバタバタしてタイミングが悪かった。少しみんなの気持ちが合ってなかったかな。もったいなかったです。イージーに点がとれるところを取りきれなかった。
―第3ピリオドは梅林選手、ザック選手のツーセンターの起用でした。その中で梅林選手が活躍しました。
彼の持ち味であるターンシュートなどで流れを変えてくれました。ファールが3つになってしまったけど、終盤はもう一度出すべきだったかな。でもディフェンス含めて佐藤(正)をそのまま出しました。そこは私の課題の一つです。
―第4ピリオドの勝負どころでの指示は?
第3ピリオドから山田がずっと当たっていて、5、6点差の時間帯が長かった。けど必ず我慢していてディフェンスしていれば流れはくるから、我慢しなさいと言っていました。第3ピリオドの最後に和田のラッキーなシュートが決まって、我々に流れが来るぞということで流れはきちんと作れました。だけどうち3点リードしたときに一本欲しかった。
―終盤に梅林選手を出さなかったのは?
ファール3つしたのと体力ですね。最後はディフェンス勝負になったときに、今のザックでは山田を完全に抑えることは難しかったので、小さいけれど佐藤(正)でリバウンドのところをと。少しディフェンス志向になっていました。梅の出番はもう一回あったなと反省しています。
―最後の場面のセットは最初からザックを?
大貴(田中)でくると思っていただろうから、そちらに意識をそらせました。本当はフリースロー辺りで打つセットだったんだけれど、ちょっと遠かったかな。ゴール下のファールをもらうプレーでもよかったかなと思いました。
―筑波大の印象は?
笹山、坂東、山田が入ってすごい思い切りの良いチームになった。彼らがいい起爆剤になっていました。機動力もあるし、特に山田があれだけ3Pシュートを決めるとは思わなかった。打たせてはだめだと言ったんだけど、彼はいい流れでシュートしていましたね。勝負どころはあの二人につながれました。
「持ち味はディフェンス。小林高の先輩のように頑張りたい」
~INTERVIEW#41高倉健~
新人戦チームではガードポジションのディフェンダーとして期待されている高倉。小林高から東海大といえばディフェンダーの系譜が続き、その流れを継承している。昨年けがで半年間プレーができなかった悔しさを現在はコート内でぶつけている。この試合もBチーム選手で唯一出場した。
―今日は第2ピリオドに出場しました。自分の役割は?
自分が試合に出るのは途中からの出場なので、やっぱりディフェンスでプレッシャーをかけて相手のミスを誘うことが自分の役割だと思っています。
―終盤ベンチにいたときの心境は?
ベンチでは気持ちを切らさないように、自分が出たときにどうしようかと考えていました。
―新人戦前の練習など感じたことは?
自分はBチームなので、練習から自分ができることを精一杯やろうと思っていました。
―昨年けがをしたと思います。その中で悔しさはありましたか?
ひざをけがしました。約半年間プレーができませんでした。他の人が試合に出ていて、自分はずっと応援でした。でもここで諦めるんじゃなくて、ウェイトとか自分のできることをやっていました。
―小林高から東海大といえばディフェンスやガッツあふれる選手が多いです。先輩を見てどう感じますか?
小林高から東海大に進学した選手といえば、みんなディフェンスを頑張って活躍をしています。自分も負けないように頑張っていきたいです。やっぱり自分の持ち味はディフェンスです。
―明日からも試合が続きます。
優勝はできないですけど、まだ試合はあります。自分が出たときは自分の役割をしっかり果たして頑張りたいです。
「自分が成長できるために全力でプレーしていきたい」
~INTERVIEW#12梅林聡貴~
中学、高校で年代の代表に入るなど実績を残してきた梅林。しかし、大学入学後は同学年の田中、後輩のザックの活躍をベンチで見てきた。その思いをぶつけるかのごとく、新人戦では積極的にシュートを放つプレーは見られる。筑波大戦でも短い時間ながら12得点。チームで最も飛躍が期待される選手だ。
―今の率直な気持ちは?
本当に悔しいです。自分たちは優勝するために練習してきました。ミーティングも何度もしてきたので負けてしまって悔しいです。
―この新人戦ではスタメンではありませんが、それは練習からですか?
最初のほうはスタメンだったんですけど、風邪とけがをしてしまいました。そのせいで練習を抜けている時期がありました。ザックも関東トーナメントから活躍していましたし、それで自分が控えになったと思います。
―ザック選手の活躍はどうですか?
シュートも入るし、リバウンドもすごい選手だと思います。
―控えから出て自分の役割は?
ポストマンなのでゴール下で攻めてリバウンドをとることをやらないといけません。ザックと代わって入ってもザックと同じ、それ以上の役割を果たさないといけないと思います。
―今日は第3ピリオドでは積極的な攻撃がありました。攻める気持ちが強かったのですか?
本当に勝ちたかったので、ただそれだけです、勝ちたいから点をとらないといけないと思いました。相手もファールが増えていたので、もしかしたら相手を5ファールにして退場にできるかもしれないと考え強気でいきました。
―今の東海大に足りないものは?
もう少しリバウンドやルーズボール、大事なところのディフェンスを止められるようになれば接戦できると思います。今日も相手がシュートを決めてきたので、勝負の瀬戸際での正確性が大事じゃないかと思います。
―明日の意気込みをお願いします。
言葉では何とでも言えるんですけど、とりあえず切り替えるしかないと思っています。自分が成長できるために全力でプレーしたいです。
「勝つチャンスはあった。自分からどんどん得点できるように頑張りたい」
~INTERVIEW#10バランスキー・ザック~
外角のシュートが不調な中、インサイドで奮闘したザック。ラストシュートが外れ、試合後「自分のせいで負けた」と責任を感じた。しかし献身的なリバウンドにチーム最多の19点を挙げた。自らに責任を感じたこの試合で得たものも多かっただろう。
―今日の試合を振り返ってどうですか?
勝つチャンスはあったんですけど、大事なところで自分のシュートだったり自分のマークマンにやられたりして。今日は自分のせいで負けたと思います。
―後半初めにインサイドシュートが決まりました。前半はインサイドが少ないように見えました。
ディフェンスに一回前にポジションを取られると、自分でやめてしまって。もう少し頑張って面を取れたと思います。やっぱり自分からアウトサイドにいってしまいました。
―シュートの調子はどうでしたか?
ぜんぜん入らなかったです。
―最後のシュートは陸川監督にうかがうと少し後ろだったとお聞きしました。
場所的には入る場所でした。ディフェンスが飛んでくるのでワンフェイクを入れて、ジャンプシュートだったり。もう少し落ち着いて考えたほうがよかったです。
―3、4年生がいるといないでの役割は変わりますか?
あまり変わらないです。自分のマークを守って、ガードが抜かれたらカバーして。あとはリバウンドですね。
―リバウンドのコツは?
落ちる点を予想しています。右からのシュートだったら左、左だったら右にと予測しています。
―勝ってライバルだという野本建吾(青山学院大)とやりたかったですか?
マッチアップする機会はあまりないとは思いますが、やってみたかったです。
―今日マッチアップした山田選手も昨年のウインタ-カップで対戦しています。
今日も負けてしまったのは悔しいです。自分が山田についていた時にヘルプにいきすぎてシュートを何本か決められてしまって。
―今の目標は?
このチームを引っ張っていけるように、自分の仕事は自分でして。あとはもう少しドライブに行けるよう、自分からどんどん得点できるように頑張りたいです。
―相手は決まっていませんが明日からの意気込みを。
陸さん(陸川監督)も言ったように24時間制で今日負けたことは今日しっかり悔しがって。日づけが変わったら切り替えて。相手がどこであろうが自分たちのやるべきことをしっかりやって、頭を下げずに勢いよく東海大らしくやっていきたいです。
=NEXT GAME=
6月11日 13:00~
関東トーナメント5~8位決定戦
対明治大 @国立代々木競技場第二体育館
コメント