サーブとブロックで決めた!
準決勝・青山学院大を制し、いよいよ決勝へ
12月4日(金)全日本大学選手権大会・準決勝vs青山学院大 ○3-1
[29-27]
○東海大 3 [15-25] 1 青山学院大
[25-17]
[25-22]
【第1セットスタメン】
レフト #1小田桃香(体4)
センター #4梅津結子(体4)→#18安念桃子(体3)
セッター #14山上有紀(体3)→#6今井里美(体4)
レフト #16針生瑞希(体3)
センター #20小松愛里(体2)
ライト #12山内美咲(体3)→#32小石照美(体1)
リベロ #2小口樹葉(体4)
リベロ #10星莉々香(体4)
【出場選手】
#21小林奏瑛(体2)
【Game Report】
準々決勝の東北福祉大戦、両者譲らぬフルセットの激闘を制して迎えた準決勝は、青山学院大と対戦。大学バレー界を代表するほどの大エース・今村優香選手を擁する相手との一戦は、サーブがカギとなった。
第1セットは梅津の速攻からスタートすると、針生や小松のサービスエースもあり、19-15とリードする。2枚替えで出場した今井が思い切りのいいスパイクで長いラリーをものして盛り上がるも、相手も巧さの光るライン際をねらったスパイクやブロックアウトで徐々に点差を縮められて24-24と並んだ。ピンチサーバーで入った安念が相手レシーブを崩して針生がダイレクトスパイクを決めるなど一歩抜け出したがシーソーゲームが続くも、最後は山内のパワフルなスパイク、針生のサービスエースで29-27の接戦を制した。
続く第2セットは、サービスエースをきっかけに相手のペースで試合が進む。終始サーブで苦しめられ、速攻やブロックでも相手の意のままに決められて15-25で落とす。切り替えて臨んだ第3セットは、相手エースの鋭いスパイクを小口が好レシーブしてつなぐと山内が緩急つけた攻撃で決めていく。さらに山内と小松のブロックで勢いは増し、小田のスパイク、梅津の速攻などで18-11。ピンチサーバーで出場した小林がジャンプサーブを決めると応援席はどっと沸き、相手のスパイクミスもあって25-17で奪取した。
迎えた第4セットは小田のブロック、梅津の速攻で攻めると相手もフェイントやブロックで応戦する。中盤まで競り合いが続いたが、相手スパイクを何度も小松がブロックしたり小口が何度も拾ったりなどで長いラリーを展開すると、山内の力強いスパイク、小田の速い攻撃で一歩抜け出して20-18。20点以降も小田が気合いの入ったスパイクを決め、2枚替えの小石が丁寧に今井にトスを託すと、今井も相手のブロックを恐れず強気に打ち込んで24-22とあと1点まで迫る。最後は相手のスパイクミスで25-22と勝利した。
相手の鋭いスパイクを何度も拾ったリベロの小口は、「サーブという持ち味が発揮できた。スタートはいい形で入れたが、フェイントや自分たちのミスで点数を縮められることがある。やっぱり全日本インカレは何が起こるのかわからないので、最後の1点が終わるまではそういうプレーはなくしていきたい」と決勝進出を決めても気を緩めない。
悲願の日本一へ挑む決勝戦は、本日の第2試合(第1試合10:00~)に行われる。相手は、日本体育大。昨年度の全日本インカレ準決勝でフルセットの末に敗れ、今年度の春秋のリーグ戦でも熱戦を繰り広げた因縁の相手だ。「何回も泣かされ、悔しい思いをしてきたチーム。負けられないという気持ちもあるが、まずは自分たちが今までやってきたことを発揮したい。厳しいトレーニングもしっかり乗り越えてきたので、自分ひとりじゃなくてみんながいるということを忘れずに、自信を持って楽しみながら臨みたい」と小田は意気込む。
「勝って藤井監督(=壮浩・体育学部准教授)を胴上げしたい」(小口)――。
苦しい試合を勝ちあがって、“やっとここまでこれた…”とようやく決勝戦を迎える。決勝に進むのは2011年度以来の4年ぶりで、その際には優勝を成し遂げている。優勝だけを視野に捉え、今日も熱いプレーで魅せる。(岡崎)
コメント