ピンチを脱し掴んだ勝利
総合優勝に拍車をかける
【湘南女子バレーボール】秋季リーグ戦第4日
〔19-25〕
○ 東海大 3 〔25-23〕 1 青山学院大 ×
〔27-25〕
〔25-20〕
【STARTING MEMBER】
ライト #1 山内美咲(体4)
セッター #2 山上有紀(体4)
レフト #3 安念桃子(体4)
センター #4 江川優貴(体4)
レフト #6 針生瑞希(体4)
センター #27 横田真未(体1)
リベロ #15 目加田莉央(体3)⇔#23深萱知代(体2)
【出場選手】
#7 今川桃華(体4)
#9 小松愛里(体3)
#32 松本愛希穂(体1)
【GAME REPORT】
関東秋季リーグ戦は大会4日目を迎えた。対戦校は前日の試合で筑波大にフルセットの末敗れた青山学院大。リーグ優勝のためには大きな山場の一つでもある試合。
第1セットは序盤から横田のスパイクや山内のフェイントが決まり四連続得点を果たすものの、その後相手に連続得点を許してしまう。相手の粘り強いラリーにより、思うように攻撃が重ねられない東海大。17-19を迎えたあたりから青学大がフェイントを有効に使い、点を重ね19-25で1セットを奪われてしまう。
「青山学院大は非常にチームができていてディフェンスがしっかりしている。そのためボールをつなぐという点に関しては、向こうに分があり、準備不足が目立ち慌ててしまった」と藤井壮浩監督は振り返る。
第二セットは出だしから両者ともに点を譲らない展開が続く。土曜日からスタメンとして出場している1年の横田のサービスエースが決まり10-8となる。同じく1年の松本がピンチサーバーとして入り得点に貢献。山内のライトからのスパイクで東海大が先に20点台に乗り、25-23で2セット目を取り返した。
続く第3セットは山内の鋭い角度のスパイクが一発で決まり、9-6。続くように針生も1度目の攻撃で相手を崩し、2度目のスパイクで得点。東海大は10点台に。3セット目は1つのラリーが長く、両者激しい攻防が続いた。中盤では安念のディグや目加田のレシーブ、終盤では横田のブロックが相手の多彩な攻撃にすかさず対応。その後も順調に点数を重ねていき、針生のレフトからのクロスコースのスパイクが決まり、27-25でこのセットをもぎ取った。
迎えた第4セット。このセットが取れれば東海大の勝利となる。しかし、青山学院大に一気に4点連取されてしまう。タイムアウトを取り、立て直しを図ろうとするも相手にリードを許したまま17-19を迎えた。しかし、ここから山内の強烈なスパイクなどで5連続得点を奪い、流れを引き戻す。その後1点取られるものの、東海大の勢いは衰えることなくさらに3点連取。最後は相手のスパイクを冷静にアウトとジャッジしゲームセット。17-19から25-20と怒涛の追い上げみせ、有終を飾った。
藤井監督は試合後「攻撃力が特徴のチームなので大胆に攻めていくべき。パワーで
粉砕するのが山内・江川の強み。そこが身を潜めた時にうまく点数に繋がらなかった」と今日の反省点を語る。
この試合、守備面で大きく活躍した安念は「自己のディンフェンス強化のためにもディフェンスコーチをやらせてもらっている。人に教える立場として、自分が身に着けられるようにこの夏取り組んだため、体力面でも技術面でも成長できた。今日の試合はどのセットでもピンチの場面で切り抜けられたのでチーム力が光っていたと思う。今日の1勝はすごく大きなものだ」と笑顔で語った。
1年生ながら攻守ともに奮闘した横田は「初めてのスタメンでの出場に緊張したが、上級生の励ましで緊張もほぐれ勢いに乗ることができた。自分がチームに貢献できるのはブロック。相手を追い詰めて1年生らしく元気よくプレーしたい」と口にした。
次戦は今季リーグの折り返し地点となる。第5日の9日(日)は青山学院大学相模原体育館にて第1試合(11:00~)に日本体育大と対戦。第6試合である10日(月)は同会場にて第2試合(第1試合11:00開始)に松蔭大と対戦する。
また、前日の宇都宮大戦は3-0勝利し、本日の試合も勝ったため現時点で単独首位に立った。
次戦へ向けて安念は、「上位に食い込めるよう来週の日体大戦、続く松蔭戦に向けて月曜日から修正して、チーム一丸となって取り組みたい」と意気込みを話す。
秋季リーグ戦もいよいよ中盤へ。さらなる活躍に今後も目が離せない。(高橋)
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