攻守で圧倒
2年ぶりの完封勝利
10月10日 上柚木陸上競技場
?東海大78―0法政大●
(前半・40―0 後半・38-0)
スターティングフィフティーン
1PR三浦昌悟(体3)
2HO日将吾(体4)
3PR渡邉隆之(体4)
4LO李昇剛(政4)
5LO川瀬大輝(体4)
6FL磯辺裕太(体4)
7FL藤山裕太朗(文3)
8NO.8テビタ・タタフ(体2)
9SH湯本睦(体4)
10SO伊藤龍之介(体3)
11WTB平尾充識(体2)
12CTB鹿尾貫太(体3)
13CTB池田悠希(体3)
14WTBアタアタモエアキオラ(体2)
15FB野口竜司(体3)
▲怪我から復帰のアタアタ
前回の拓殖大戦では勝利しながら自らのペナルティで苦しむ場面が多かった。しかしこの日は法政大を見事完封。木村季由監督(体育学部教授)は、「点を取ったことよりも、取られなかったということがチームにとって大きい」と試合を振り返った。
試合開始直後から東海大は試合の流れをつかむ。法大陣地の22メートルライン付近でターンオーバーすると、最後は左サイドで湯本が押し込み、野口もゴールを確実に決め、4試合連続となる先制点を挙げる。
▲キックにも安定感がある野口
この日の東海大は法大に陣地を広げさせず確実にチャンスをモノにする。24分には法大ボールのスクラムからマイボールにすると、鹿尾が中央に抜けてトライ。32分には伊藤のゴロパントに再び鹿尾がインゴール内で追いつきトライを奪う。
池田も2試合連続2トライを決めるなど、40―0で試合を折り返す。
後半に入っても攻撃の手を緩めない。今季初出場のアタアタが得意のランと身体の強さで相手をかわしトライ。
ディフェンスでも積極的に前に出て相手のチャンスの芽を摘み取る。磯辺は、「攻守の切り替えは遅れていたが前に出れていた」と手ごたえを口にした。またこの試合では、鹿尾が「意識していた」と話すように再三ダブルタックルを仕掛け相手の突破を阻む場面が見られた。
12トライ9ゴールで差を広げ、固い守りで得点を許さない。78―0で2014年の中央大戦以来となる完封勝ちを収めた。
怪我から復帰の二人が存在感
▲今季初トライの藤
この試合でスタメン出場したアタアタと、後半に途中出場した藤崎眞樹(体4)の、怪我から復帰した二人が存在感を見せつけた。
過去の古傷の影響で欠場していたアタアタは今季初出場で1トライ3ゴールの活躍。古傷の影響で欠場していたが、「もう心配ない」と笑顔を見せた。途中交代した正キッカー野口に変わりキッカーも務めたが、「自信があった」とすべてのチャンスをモノにした。それでも、「次はもっとボールを貰ってさらにトライを狙っていきたい」と意欲を見せた。
一方の藤崎も1トライを決める。開幕戦の関東学院大戦での怪我から3試合ぶりの出場となった藤崎は、「試合感がなくなっていて少し慌てた」と話したがトライを決めてからは吹っ切れてプレーできたという。「アグレッシブに思い切ってプレーしていきたい」とさらなる活躍を誓った。
鹿尾ハットトリックの大活躍!
前半に2トライの鹿尾は、後半にも個人技で抜け出し右中間にトライを決める。「2点目はチームメイトのおかげ。もっとトライに絡んでいけるようにしたい」と、この試合の結果に満足せず次を見据えていた。
▲3トライ目を決める鹿尾
次戦は強豪大東文化大との一戦
開幕4連勝と波に乗る東海大が次に相対するのが大東文化大だ。小山大輝選手(4年)やホセアサウマキ選手(4年)など将来の日本代表候補とも言われる選手が在籍している。現在は東海大(勝ち点16)、中央大(勝ち点13)に次いで大東大(勝ち点12)は3位に位置しており(東海大と中大は4試合、大東大は3試合消化)、これまでのようなゲーム展開には持ち込めないだろう。木村監督も、「個々のパワーがある」と警戒する。
「ひとつの山場になる」と湯本。主将の磯辺は、「小さなミスをしていては大東大戦は厳しい戦いになる。外国人選手らがキーマンになってくるので、走られないようにディフェンスからプレッシャーをかけていきたい」と闘志を燃やしていた。
☆関東大学リーグ第五戦は10月30日(日)秩父宮ラグビー場にて、大東文化大と対戦します。
(下山・尾澤)
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