王者追い詰めるも 白星獲得ならず
10月1日 関東大学ジュニア選手権 VS帝京大 @帝京大百草グラウンド
≪スターティングメンバー≫
1PR津志田 卓哉(体4)
2HO大塚 憂也(体4)
3PR相原 汰郎(体4)
4LO永阪 将哉(体4)
5LO中村 匡汰(体2)
6FL小園 亙(文3)
7FL平田 大貴(体2)
8NO.8河野 大地(体2)
9SH山菅 一史(体2)
10SO眞野 泰地(体2)
11WTB斎藤 浩太(法4)
12CTB坪田 祥太朗(文2)
13CTB永島 春樹(政3)
14WTB本田 佳人(政3)
15FBモリキ・リード(体2)
≪リザーブ≫
16小野 広大(体1)
17新井 望友(体2)
18中野 幹(体2)
19筒井 エディ 稜史(体3)
20山田 生真(体1)
21橋 香成(政3)
22猪越 風太(体3)
23小野木 晃英(文2)
≪選手交代≫(番号順に掲載)
1津志田→16小野
2大塚→17新井
3相原→18中野
7平田→20山田
11齋藤→23小野木
関東大学リーグ戦と並行して行われるのがこの関東大学ジュニア選手権。ジュニア選手権の初戦の相手は、宿命のライバルである王者帝京大だ。昨シーズンは、決勝で帝京大に敗れ、準優勝という悔しい結果で終わっていた。
▲NEWユニフォームに身を包む選手たち
前半序盤から帝京大はラインアウトからモールで押し込んでくる。押し返すことができず、2連続モールからトライを許してしまう。その後13分にもキックからインゴールへ決められ、一気に0-17とされてしまう。
しかしここから東海大が怒涛の反撃に出る。本田のキックで敵陣に入ると、フェーズを重ねてじりじりと前へ。坪田からモリキ、齋藤とつなげて陣地を広げた。少し戻されながらもボールを保持し続け、マイボールのラインアウト。FW陣のアタックを有効的に続け、最後は坪田がゴールライン手前でパスを受けトライ。
▲突破口を開いた坪田
その後もラインアウトからチャンスを作り出し、モリキが相手タックラーを1人2人とかわしてフィニッシュ。この時点で14-17とし、1トライで逆転できるところまで詰め寄った。そして33分に、マイボールのラインアウトからモールを形成し、大塚がそのまま押し込んでトライ。逆転に成功し、19-17で前半を折り返した。
▲ゲームキャプテンとしてプレーでもチームを引っ張る大塚
帝京大に17点差を付けられながらも中盤に切り替えられた要因として、この試合でゲームキャプテンを務めた大塚は、「全員で次に何をするかの話をし、考えを一致したうえで改善できた」と話した。後半に入ると、開始3分にモールから押し込まれ7点を許してしまう。しかし、すぐさま平田がラックから持ち出し倒れながらもインゴールへ。またも逆転で26-24とした。
▲要所で活躍を見せた平田
このままリードを守りたい東海大だったが、直後に山菅と眞野を欠き、13人でのプレーとなった。ディフェンスでの定評もある2人を失い、帝京大に攻め込まれる時間も増えた。そして9分、14分と立て続けに失点してしまい、33分にこの試合2本目となる平田がモールで前進しトライをもぎ取ったが、反撃むなしく結果31-50と19点差を付けられ敗れた。
2本のトライを奪った平田は、「スタート起用でやるしかないと思って臨んだ。低いタックルで前に速く仕掛けていくことで穴が開いたところを狙ってトライすることができた」と振り返った。
ゲームキャプテンの大塚は、「”初戦が帝京大”。ここに標準を合わせて準備をしてきたが、モールから簡単に得点されてしまう場面が多く、モールでのディフェンスやペナルティ後の我慢をもっと徹底的にやらなければならない。結果がすべて。点差以上のものを感じた」と課題を口にした。
ジュニア選手権に出場している選手の大半は、リーグ戦でリザーブ出場をしている選手らだ。”リーグ戦でスタメン出場する”という意識を常に持っている選手たちにとって絶好のアピールの場となっている。「ラストシーズンでもあり、スタートからというのは絶対的な目標」と語る大塚は、昨シーズンの全国大学選手権決勝の場にスタメン出場を果たしていることもあり、4年目にかける思いは人一倍大きい。
(文・写真:尾澤亜海)
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