終盤に意地見せた 次につながる初黒星
1日 関東学生リーグ2部第3戦 東京理科大学野田キャンパスラグビー場
●東海大9‐10神奈川大
▲肩を落とす鈴木主将
2試合を通じていずれも先制し流れをつかんでいたが、この試合では今季初めて先制点を奪われてしまう。開始2分で先制を許すと続けざまに3失点を喫する。その後も神大はボールを奪った直後の隙を見逃してはくれなかった。第1Qラスト4分までにさらに3点を追加し、東海大は6点を追う展開となる。
佐藤一輝(教4)のシュートで1点を返し第2Qに突入し、さらに2失点。東海大はグラウンドボールを制することができないなど思うような攻撃ができず、1点を返すのが精一杯だった。
なんとか追い上げムードをつくりだしたい東海大だったが、第3Q開始直後の失点で再び6点ビハインドとなってしまう。敵陣に攻め込みゴール前までキャリーするが、相手のゾーンディフェンスの前にパスをうまく回せず取りきれない。
対する東海大も粘り強く守り、我慢の時間が続く。すると、曽我星司(工3)が相手ゴーリー前でパスをもらいショットを決めたのを皮切りに、ディフェンスのスペースに割って入り連続で得点し3点差まで詰め寄る。
▲試合終盤まで両者の意地がぶつかる
第4Q。押せ押せムードの中、またしてもゴールのコーナーに決められ痛い失点で、ラスト9分の時点でスコアは6-10となるが、ここから脅威の巻き返しを見せた。長谷川祐介(理3)の2得点を含む3点を取り一気に1点差まで迫る。しかし惜しくもあと一歩届かなかった。
▲ガッツポーズする長谷川
敗れはしたものの、最後の最後まで誰一人諦めることはなかった。第4Qに見せた追い上げも、「全員でゴールに向かえていた」と長谷川が振り返るように、ポジションやベンチ内外関係なくチーム全員で1点への執念を見せた。主将の鈴木翔也(教4)も「最後まで諦めずに戦う集団を目指してきたのでうれしかった」と話す。
リーグ戦初黒星となったが、この日見せた執念を新たな武器に残り2戦に勝負をかける。
(記事・写真:下山 充樹)
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