互いに譲らぬ展開も 逃げ切り初白星
10月8日 関東大学リーグ戦 第3節 VS国士舘大 @アミノバイタルフィールド
≪スターティングメンバー≫
#78OL 小野田 渉(体2)
#76OL 金井 真悟(工3)
#57OL 池田 智也(法3)
#51OL 戸河里 広貴(工3)
#73OL 若林 祐毅(体2)
#5RB 伊藤 碧(文4)
#20FB 樹下 隆太郎(政4)
#1WR 高野内 大輝(体3)
#16WR 加来 博智(工1)
#18WR 嶋谷 仁志(文2)
#2QB 宮本 悠吾(体2)
#11K 柴田 築(文4)
#73DL 若林 祐毅(体2)
#99DL 榎園 玄己(体3)
#55DL 大岡 祐輔(体4)
#51DL 戸河里 広貴(工3)
#25LB 村松 義充(政4)
#47LB 黒 洸(教3)
#21DB 山崎 訓和(理2)
#24DB 中溝 康平(政3)
#12DB 松野 航大(文3)
#17DB 京増 亮太(政2)
#14DB 柳田 秀則(文4)
#90P 糟谷 健(教3)
第3節の相手は因縁の国士舘大。一昨年の同大会BIG8で全敗し、2部降格を決定づけた相手だった。第2節終了後に主将の樹下は、「一昨年の借りを返すために絶対に勝ちたい」と語気を強めた。
BIG8の経験者は当時2年生だった現4年生と1年生だった3年生のみ。BIG8での勝利を味わった選手は誰もいない。TOP8を目指す選手たちにとってこのチームでのBIG8勝利は大きな財産となり、より高みを目指すための糧にもなった。
1Q、フィールドゴールで東海大が先制点を挙げると、国士舘大も確実にフィールドゴールを決め同点とし2Qへ。2Qでは、東海大が宮本から嶋谷へのロングパスが成功し、最後は伊藤がランでこの試合最初のタッチダウンを奪い、頭一つ抜けた。前半はここで終了し10-3と東海大リードで折り返した。
後半に入るすぐに再び伊藤が独走でタッチダウンを決める。17-3とリードを広げたものの、ここから国士舘大の反撃開始。互いに譲らず点の取り合いとなる。国士舘大はパスで前進することが増え、14点のビハインドがあることを感じさせない勢いのある攻撃を仕掛けてくる。そして3Qの5分に国士舘大にタッチダウンを許してしまう。
17-10とリードを守って迎えた4Qだったが、厳しい戦いはまだまだ続く。開始直後に国士舘大がタッチダウン。17-17の同点とされた。
東海大も黙ってはいない。またも伊藤のタッチダウンで国士舘大を突き放し、さらには京増のインターセプトで攻撃権を奪い、チャンスをものにした東海大は柴田のフィールドゴール成功で27-17とした。試合終了間際、国士舘大も維持を見せ3点差とするも、東海大が逃げ切り27-24で試合終了。
中須賀陽介監督は、「選手がよく粘ってくれた。点差を気にせず一瞬一瞬集中していこうと言っていたので、最後までもつれることは予想通り。自分たちの役割を徹底して実行していけば勝機はあると二週間言っていた。その役割がそれぞれ担うこともできていたし、何より選手同士でフォローできていたことが大きい。一昨年2部降格を決定づけてしまった相手だったが、意識し過ぎず戦えたことが良かった。次負けても意味がないので、シーズンを通して役割を徹底していけるようにしたい」と話した。さらに、「当たり前のことであり、最低限のモラルであるものの、食事やウエイトトレーニングでの成果が実ってきた感触がある」とフィジカルでの手応えも口にした。
アメリカンフットボールでは役割が重要であり、選手のみならず、コーチ・スタッフ陣の役割、連動も勝利に近づくためには重要になってくる。
この試合で3つのタッチダウンを決めた伊藤は、「勝てたことはうれしいが、まだ4戦あるので油断せず次戦に向けて鍛えたい」と次を見据えた。
2年前の悔しさを知っている主将の樹下は試合を振り返って、「リベンジしたいという気持ちが強く、この試合には気持ちで向かっていった」と話した。
まだまだなにが起こるか分からないBIG8。一勝でとどまることなくチームはさらに上を目指す。
☆次戦は22日に富士通スタジアム川崎で駒澤大と10時45分より戦います。
(写真・文:尾澤亜海)
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