法政大に大敗するも課題の見つかる試合に
中央大戦の勝利から一夜をあけ、迎えた第2日目の相手は法政大。
勢いそのまま勝利を収めたい東海大だったが、課題の残る結果となった。
4月15日(日)関東学生春季リーグ戦2日日vs法政大
(9―17)
(11-17)
●東海大 20 ― 34 中央大
【スターティングメンバー】
#1 柴田 康平(体3)
#2 中村 誠忠(体4)
#3 平澤 駿祐(体4)
#4 重藤 團志(体4)
#6 與那嶺英路(政4)
#10 藤原 竜郎(政4)
#21 平良 圭(体4)
【途中出場選手】
#5 村田 龍(体4)
#9 奥鳴 明史(文4)
#16 高橋 拓実(文3)
#23 宮城 大樹(体3)
#24 馬庭 拓斗(体3)
【Game report】
ミスが勝敗を分けた。開始わずか1分足らずで、法政大の本田拓海選手(3年生)に得点を許すと、その後もチームは自らのミスから相手に攻撃のチャンスを与えてしまう。「この時点で、自分ら4年生が下級生を鼓舞して盛り上げるべきでした」(藤原)。序盤から4点ビハインドと痛手を負った状態の厳しい立ち上がりとなる。
宮城がカットインを決め、1-4。ここから流れを引き寄せたい東海だったが、守りでは相手の松岡寛尚選手(3年生)に好きに動かせてしまった」と田村修治監督(体育学部教授)。また、「当たり所や勝負所をはっきりさせ、相手チームの点数を取るプレーヤーに強く当たれなかった」宮城が振り返るように、ディフェンスでは、相手に強くボディコンタクトがとれず、相手の強みでもあるロングシュートを多く打たせてしまう。相手チームにペースを握らせたまま試合は進み、9-17で前半を折り返す。
「自分たちいいところは、あきらめないところ。もう1度立て直していこう」(藤原)と後半後半に臨むも、前半同様に入りが悪くパスミスからの速攻を含めた8連続失点で10―25と法政大と大きな差ができてしまう。完全に法政大のペースに飲まれた。
だが、以上差を広げまいと東海大も必死に食らいつく。宮城のロングシュートが決まり1点返すと、平澤がディフェンスから速攻へもっていき、さらに1点を追加し12-25。ここから苦しい状況下がではあるものの、取りつ取られつと、決してあきらめない姿勢を貫いた。リードを縮めることはできなかったものの、残り1分でチームは最後の1点を決めると20点台に乗った。20―34で試合を終えた。
東海大が属する関東1部リーグは、学生1を決める大会、全日本学生選手権大会(全日本インカレ)でも常に上位を占めるほどレベルの高いリーグ。180センチメートルを超える大型選手や個人技の制度の高い選手が大勢集うなか、東海大男子ハンドボール部は他大学に比べると小柄な選手が多い。関東の最高峰のリーグで戦っていくためには、「速いスピードやタイミングでのパス回しで勝負しなくてはならない」田村監督は口にする。「もちろん難しいことをやろうとしているんですけどね」。ディフェンスも同様、脚を使いコンタクトすることが求められる分、運動量多さも求められる。
また、今年度チームは多くの選手が、“チームで戦う“と口を揃える。法政大戦では、出だしの流れの悪さを課題に上がったが、「負けている時は精神的にも身体的にもきつい。やはり、個人だけじゃなく流れの悪い時にいかにチームで立て直して戦っていけるかが課題」だと藤原は話す。宮城は、「だれか1人だけでは解決できない。みんなで足を動かし点を取りに行くオフェンスのシステムを構築したい」と課題をあげる。
春季リーグを2戦終え、応援では4年生が声出してチームの雰囲気を積極的に作りあげる場面が目立った。ここぞと言う時に染谷卓人(文4)をはじめとしてチームを活気づけている。「4年生がすごく声かけているので、後輩もそれに乗っかって来てくれるという土台がしっかりしている」と主将の村田も初戦の中央大戦後にコメントを残している。
“チームで戦う”
これがプレーでも確立されたとき、チームはさらなる成長を遂げるだろう。
(高橋)
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