【特別企画~軌跡~】湘南校舎女子柔道部

~本日卒業される卒業生の門出を祝し、特別企画『軌跡』として各部を追った記者が卒業までの軌跡を辿ります~

「全員でつかんだ準優勝」


全日本学生優勝大会(6月23日)
「どんな状況でも全員柔道で勝ちたい」。今年度主将を務めた佐藤杏香(体4)の言葉だ。
準々決勝の筑波大相手に2-2の内容差で敗れた。「秋に向けてもっと成長しなければいけない」と、57㌔級の竹内鈴(体3)が話すように春は思うような結果が出ない。

全日本学生体重別団体優勝大会102122日)
稽古に励んだ暑い夏を越え、秋の全日本学生体重別団体優勝大会直前には、主力の田中伶奈(体1)をケガで欠くというアクシデントも。どんなピンチも成長できるチャンスに変えるため春から練習を積み、誰が出ても勝てるチームを作り上げた。初戦の仙台大戦から延長戦にもつれ込むも佐藤茜(体3)が華麗な背負投で技ありを獲得し突破。2回戦の金沢学院大にも3-0で制し準決勝へ。昨年度の体重別団体で敗れた柔道の名門・山梨学院大と再び戦うことになった。しかし以前の東海大から変わり、根本美希(体4)が見事な一本を取り、一気に流れは東海大に。続いて松田美悠(体1)も技ありで勝利し、リベンジを果たした。1,2回戦どちらも一本を取りチームに貢献した竹内鈴(体3)は「主力の選手が欠けても勝てないなんて思わなかった。誰が出ても勝てるような東海大にやっと一歩近づけた気がする」と話した。2年ぶりの決勝戦は龍谷大。力及ばず0-2で敗れるも、試合終了直後の佐藤杏香ら4年生の表情はすがすがしかった。


ありがとうと伝えたい
佐藤杏香はケガで1年間の試合欠場を余儀なくされた。「主将なのに試合をしている姿を見せられないのが申し訳ないし、情けない」と6月の時点で佐藤はこう話した。しかし後日また取材に行くと、「でも今自分ができることは同期と後輩たちへの声掛けとケガを直すことを全力で頑張っている」と明るい笑顔と真剣なまなざしが見えた。体重別団体の準優勝の景色について、「延長戦からハラハラする場面もあったけれど、自分の仲間ならやってくれると信じていた。メインの畳でみんなが戦っているところを見ると自分も試合をしたいと思う反面、決勝に連れて行ってくれてありがとうという気持ちになった」と照れくさそうな一面も。1年間畳に立つことはなかったが、頼もしい仲間がいる佐藤の周りには常に後輩や同期が笑顔でそばにいる。新主将の河内雪乃(体3)は、「練習のときはピリッとする雰囲気も自分らが前に出やすい雰囲気も作ってくれる。練習以外では優しいし、私も杏香先輩みたいな主将になりたい」と話した。後輩たちに慕われる佐藤の4年間の財産は大きい。「チームのみんなこんな私についてきてくれて本当にありがとう……なんて恥ずかしくて言えないですけどね(笑)」と最後に言葉を残した。



(写真提供=湘南校舎女子柔道部)

【あとがき】
試合会場に行くと、「いつも来てくれてありがとう!次の試合もちろん来るよね?」といつも明るく声をかけてくれるみなさんが本当に大好きです。試合直後で疲れているはずなのにいつでも対応してくださったり、特に試合に勝利したあとの笑顔は最高です。いつでも笑顔で明るくて、少しおちゃめなみなさんのおかげで試合会場に行くことが本当に楽しみでした。元気と感動をたくさんいただきました。本当にありがとうございました。
4年生の皆様、ご卒業おめでとうございます!今後の活躍を心からお祈りしています。(東海スポーツ編集部 吉倉千乃)

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