「偶然の敗戦はない」 笹倉が思う大学バスケの難しさ関東大学リーグ戦第9節 対青山学院大 @つくばカピオ

▲4度目のリーグ戦へ挑む
東海大と青山学院大。この両者は、過去全日本大学選手権大会で何度も対戦していた。ここ数年、東海大は青学大との対戦成績は好調で、現4年が入学してもなお青学大に公式戦で黒星をつけられたことは無かった。しかし、関東大学リーグ戦の一巡目後半で青学大と相まみえ、数年振りに敗戦した。
「青学大の勝利への執念に完全に飲まれてしまった」とこの試合チームハイの17得点をマークした笹倉怜寿(体4)は悔しさをかみしめた。

▲ガードとしてチームをコントロールする役割を持つ
今回の敗因の1つに挙げられるのが、青学大の納見悠仁選手(4年)からの失点だった。この日、7本の3Pシュートを含む27得点させてしまい敗戦に至った。
「前半は思ったより入っているなと思う程度だった。後半になって慌ててディフェンスをゾーンにしたり、失点を抑える手段を変えたが、後手に回ってしまっていた」と笹倉。

▲納見選手(左)をマークする時間もあった
笹倉が話すように、ゾーンディフェンスで青学大の攻撃の芽をつもうとする時間もあったが、リバウンドが取れず流れを引き込むことができなかった。
「速いトランジションの中でシュートを沈められたことが、より焦りにつながってしまった。守備だけでなくチームの攻撃が単調になってしまい、足が止まってしまった」と攻守の乱れを試合の中で察していた。
「偶然の勝利はあっても、偶然の敗戦はない。敗因は必ずある」 
▲今試合フリースローを3本沈めた
笹倉は試合後、
「リーグ戦に限らず、大学バスケは本当に勝つのがたやすいものではない。どこのチームと対戦しても難しい試合になるし、敗戦するときもある。昨年リーグを制覇していても、チャレンジャーとして臨まなければいけないことを再認識した。本来であればこのことに1敗目で気づかなくてはいけなかったことだった」と試合の難しさを改めて語った。
「偶然勝つことはあっても、偶然負けることは無いと思う。原因を探って、それをチームの課題として受け止める。そこを改善して、チームをよい方向に引っ張ることが4年の仕事だと思う」と今回の敗戦を戒めとし、さらなる成長を誓った。また、
「試合の入りの難しさも学んだ。失点が続く時間こそ、ディフェンスから。ガードが最前線からディフェンスでプレッシャーをかけている姿を見せていくことを意識していく」と続けた。

▲同じ最高学年としてプレーする笹倉と春日恒太郎(体4)〈中央〉
次戦の筑波大戦については、
「アウェイだけれど、今日同様に相手の気持ちに飲まれないこと。自分たちがしてきたことを発揮できれば問題はない。同じ失敗を繰り返さない」と力強く、次戦への意気込みを話した笹倉の目は勝利だけを見据えている。
(取材、写真、記事:森田)
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