【湘南校舎男子バスケットボール部】コラム 陸川章監督

プロへ向けて

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▲来シーズンで就任20年目を迎える陸川監督

今年は4年生に限らず下級生の大倉颯太(体2)や3年の西田優大(体3)らを含めプロの世界に飛び込んだ選手が多い代で、他大学と比べても圧倒的な数となった。主将の寺嶋良(体4)はB1西地区の京都ハンナリーズと、チーム中核を担ってきた平岩玄(政4)は、リーグ連覇中で昨シーズンも入団していたB1所属のアルバル東京と通常の選手契約を締結。そのほかには、笹倉怜寿(体4)が平岩と同じくA東京へ、山本浩太(体4)はB1の三遠ネオフェニックスへ、山内翼(体4)はB2の福島ファイヤーボンズへ特別指定選手とした入団した。そして上に出た大倉はB1の千葉ジェッツふなばしと、西田はB1の名古屋ダイヤモンドドルフィンズへ特別指定選手としてプロの世界を経験し、チームに持ち帰ってる。ここまで書いた通り、7人がBリーグへ飛び込んだ今シーズン(3月6日時点)。プロの世界へ毎年活躍できる選手を育成し続けている東海大だが、それは陸川章監督(体育学部教授)の育成力に他ならない。

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▲大学4年間を経てプロ契約をそれぞれ結んだ寺嶋(上)と平岩(下)

強くなる意識と努力を重ねた4年生

陸川監督が就任して以来最も4年生が多い代となり、プロへ進む選手も多かった今シーズン。4年生の特徴を尋ねると、「全員が高い意識をもって練習に取り組んでくれていた。試合に勝つことに対して、プロに進むことに対しての意識がしっかりと選手の中にあった。上手くなる、強くなるという意識とそれぞれ目標に対する努力ができていた」と振り返った。

しかしメンバーが多いことはいいことばかりでもなく、Aチームの4年生でありながら試合に出場するプレータイムが減ることはもちろん、ベンチにすら入ることができないこともリスクとしてあった。そんなチーム状況の中でも努力をやめる選手はいなかったという。

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▲選手とハイタッチをする陸川監督

「試合に出れない選手こそ努力を続けていたし、メンバーに選ばれて試合に出た時は絶対に活躍してやるという姿が4年生に見られた。これは後輩たちにとって、とても良い影響を与えてくれていた」

昇格組2人が与えた活気

9人いる4年生の中でも山内翼(体4)と長澤亮太(体4)は下級生のころにBチームを経験し、Aチームへの加入を決めた昇格組だった。両選手とも3Pシュートを得意なことに加えて、山内はピックアンドロールからの攻撃を、長澤はリバウンドを得意としている選手だった。そして陸川監督はこの2人がチームをより活気づけてくれたと称賛した。

「長澤はベンチに入ったり入れなかったりして難しい中だったと思うがいつもアグレッシブにルーズボールを常に追い続けたり、翼は全日本大学選手権大会(インカレ)ではベンチに入れなかったけど、練習の時からスタメンの相手役として3Pシュートを決め続けてくれたりしていた。2選手とも練習の時からとにかく手を抜かないし必死で取り組んでいた。Bから上がってきた2人だったが、十分お手本となる選手だった」(陸川監督)

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▲Aチーム昇格後もプレータイムを獲得した山内(上)と長澤(下)

また山内はインカレでの出場機会が無かったが、自身の地元チームである福島ファイヤーボンズとの契約を勝ち取った。以前は教員も視野に入れていた山内だったが、福島での練習に参加した際に、3Pシュートや大学で練習し続けていたピック&ロールからの攻撃など持ち味を発揮したところ特別指定選手として加入が決まったという。それに対して陸川監督は、「ここでやってきたことがプロでも発揮することができ、契約を勝ち取ったことはよかった。うちの練習はプロにつながる準備の1つになっていると思うことができた。今もプロに新たに進みたいと思い始めた選手も出てき始めている。大学のうちに新しく目標を見つけ、それに対して努力していくことができる選手たちに全員がなっていると思う」と語った。

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▲長澤の出場前に声をかける陸川監督

プロで必要な感情のコントロール

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▲時に熱く選手に声をかける場面も

普段選手たちに陸川監督は「感情をコントロールすること」を伝え続けているという。

「プロに進んで、上手くいかなかったときにマイナスの感情のままだとプレータイムももらえないし、契約も切られてしまう。上手くいかなかった時にどれだけポジティブに考え、またトライすることができるかどうかが重要。ベンチに入れなかったときや試合に出れなかったときにどう考えることができるかが強くなるかならないかの違いなのだと思う」と話した。

「もちろんプレー面ではディフェンスであったり、ピックアンドロールであったりどこのチームに行っても困らないようなことを教えている。けれどそれは技術があるだけではダメ。試合に出れないときに仲間を鼓舞したり声を出したり、そういった良い影響を与えられる人間力を持ってチームから求められるような選手になってほしい」

最後それぞれの道に進む4年生に対して、「ここからは自己責任。自分で考えて、鍛錬を重ねていくこと。自分が事業主なのだから。覚悟と決意をもって頑張ってほしい」とエールを送った。

プロで活躍している選手の中で陸川監督の教えてきた教訓が、大学を卒業してもなお支え続けているに違いない。

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▲これからも選手と進み続けるだろう

(取材、写真、記事:森田)

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