【湘南校舎男子ラクロス部】 『今自分たちにできること』

今自分たちにできること

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、活動を自粛している湘南校舎男子ラクロス部。毎年4月に開催している日本体育大との定期戦「ブルーフェス」が中止になり、8月から行われる予定の関東学生リーグ戦も開催されるかどうかは未定になっている。
 そんな中、男子ラクロス部の4年生が競技の振興を図るとともに、コロナの影響で思うようにスポーツ活動をすることができない人たちに勇気を与えようと、他大学のラクロス部と協力し、プロジェクトを結成した。このプロジェクトは佐藤彰洋主将(体4)と、鈴木翔太(体4)、女子ラクロス部の西村湖春主将(観4)をはじめ、法政大、千葉大、明治学院大、東京学芸大、日本女子体育大からそれぞれ1人ずつの男女8人で構成され、「2020をなかった年とは言わせない」をテーマに設定。全国のラクロスプレーヤーから現状に対する考えや、ラクロスに対する熱い思いなどを文章で集めSNSに投稿したり、母校の高校でリモートを使った講演を開催したりしてきた。こうした活動が株式会社ガーディアンシップの目にとまり、7月中旬に文章をまとめた冊子が関東の高校2,000校に1万部配布されることが決定した。
 今回はプロジェクトの中心となって活動している男子ラクロス部の佐藤主将と鈴木選手にWEB会議システム「Zoom」を使ってインタビュー。プロジェクトに対する思いを聞いた。


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▲佐藤主将(手前)※昨年の関東学生リーグ戦2部Bブロック第3戦 対青山学院大の試合後の様子


かお1
▲鈴木選手(中央)※昨年の関東学生リーグ戦2部Bブロック第3戦 対青山学院大の試合後の様子

――プロジェクトを始めたきっかけを教えてください。

鈴木
今年のチームスローガンは「3つの“かち”~勝ち・克ち・価値~を体現する」です。「勝ち」は試合がないと体現できないけれど、ほかの2つは今からでもできるのではないかと考えました。ラクロスにしかない価値や強みを使ってどんなことができるのかを4年生で話し合い、いろいろなアイディアを出し合った結果、今回のようなプロジェクト結成に至りました。


――今は動画などで自身の思いや考えを伝える人が増えてきている中、あえて文章で表現したのはなぜでしょうか?

鈴木
もちろん動画という案も出ましたが、多数ある動画の中に埋もれてしまっては仕方がない。そこであえてアナログな文章にした方が話題になる可能性もありますし、文章の方が自分たちの思いが伝わりやすいと考えたからです。

佐藤
刹那的な伝え方ではなくて、形に残るものの方がいいよね、という意見が話し合いの中でも出ました。


中身
▲配布予定の冊子の中身(男子ラクロス部提供)



――なぜ他大学も交えた活動にしたのでしょうか?

鈴木
ラクロス界を1つにしたいという思いに加えて、競技を知らない人たちや全国高校総合体育大会、全国高校野球選手権大会などが中止となってしまった高校生たちに僕たちの思いを届けるには、東海大の男子ラクロス部だけでは力が足りないと感じ、他大学にも協力してもらいました。

佐藤
僕と翔太が東海大を代表してプロジェクトに参加しましたが、僕たちだけの意見にならないように毎週チームでミーティングを開いて「こういう活動をしているんだよ」と伝えてチームメートにアイディアをもらい、それを僕らがプロジェクトに持ち帰るようにしていました。

鈴木
僕らは選手ですが、参加してもらった他大学の中には主務やマネージャーなどさまざまな立場の人がいてとても力になりましたね。

佐藤
このような状況なのでZoomを使って他大学の人たちと話し合いをしましたが、ほとんどが初対面の人たちだったので大変でした。未だにZoomの画面越しでしか会えてない人もいます。


プロジェクトメンバー
▲プロジェクトメンバーとのZoomミーティングの様子(男子ラクロス部提供)



――苦労したことや気をつけたことはありますか?

鈴木
ラクロス界で有名な選手に協力をお願いするなど、全国の人たちを巻き込むプロジェクトだったのでもちろん苦労はありました。しかし、プロジェクトの活動内容を伝えて文章の提供をお願いする中で「もっと詳しく話を聞かせてほしい」、「自分にできることなら何でもします」と言ってくれる人もいて、僕たちの思いに共感してくれたのがとてもうれしかった。なかなか体験できることではないのでやっていて楽しかったです。

佐藤
活動が大きくなるにつれて、最終的に何を伝えたくて、誰に何を届けたくてこのプロジェクトがあるのかがぶれてしまいそうになりましたが、プロジェクトメンバーが一丸となり、目標を見失わなかったことが今につながっているのだと思います。


――周囲の反応はいかがですか?

鈴木
最初は僕たちが頼んで文章を書いてもらうことが多かったのですが、SNSで活動を知って『この活動をもっと大きくしたい』、『広めたい』といった理由から「文章を書かせてほしい」という依頼も来るようになりました。そういう反応をもらえるとプロジェクトのメンバー全員があらためてやりがいを感じましたね。

佐藤
僕たちの団体は自発的な学生団体ですが、僕たちの活動を見て日本ラクロス協会学生連盟西日本支部という正式な団体からTwitterで行う『ラクロス祭り』という企画に協力してほしいという依頼も来て一緒にやらせてもらいました。


――プロジェクトの活動がもたらしてくれたものはありますか?

鈴木
行動することの大切さを学びました。自分が抱いている思いを思いのままで終わらせるのではなく、制限されたこの状況下で自分にできる最大限の行動に変えることができたと感じました。また、「正解の道を選ぶ」のではなくて、「自分の選んだ道を正解にする」という体験ができたのも学びとして大きいですね。

佐藤
プロジェクト活動をしていく中で、さまざまな人に支えられて成り立っているラクロスというものを再認識できて、あらためて感謝の思いが芽生えてきました。それこそ、大学4年間ラクロスから学んだことや、ラクロスをやらせてくれた両親に感謝したいです。そして、いろんな人のラクロスの価値観を学べたことがよかったと思っています。


――今後の活動を教えてください。

鈴木
今回はラクロスを通じて他大学と連携を取り、自粛中にもできる活動をしましたが、ほかの競技でもできることはあると思います。学生生活は残り少ないですがその中で、今回見い出した価値をほかのスポーツにも同じように浸透させていけたらいいなと考えています。

佐藤
僕は主将になったときから『部員をどう幸せにするか』を一番に考えているので、最後まで自分にやれることをやり切って、一日一日を噛みしめながら大事に過ごしていきたいと思います。

プロジェクト公式インスタグラムID:@Keep_the_fireburning

☆現在男子ラクロス部は関東学生リーグ戦の2部に所属し、1部昇格を目指しています。今年度はリーグ戦が開催された場合も昇格・降格はありません。しかし、Zoomを使ったミーティングや個人でできる自主練習、筋力トレーニングなどを行い試合に備えています。これからも男子ラクロス部への応援をよろしくお願いします!

(記事:新村靖貴、写真:新村・男子ラクロス部提供)

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