【湘南校舎女子バレーボール部】秋季関東大学リーグ戦代替大会第10日目 日本女子体育大戦「センター線が攻守にわたる活躍も惜敗」

センター線が攻守にわたる活躍も惜敗

秋季関東大学リーグ戦代替大会第10日目vs日本女子体育大
1‐3(25-21.23-25.20-325.18-25)

【スターティングメンバー】
(サーブローテーション順)
#27中川つかさ(体2) (セッター)
#29宮部愛芽世(体1) (レフト)
#19伊藤麻緒(体2) (センター)
#28長友真由(体1) (ライト)
#13河村玲(文社3) (レフト)
#10横田紗椰香(体3) (センター)
#26川畑遥奈(体2) (リベロ)

【途中出場選手】
#5園田澄華(体4) (サイド)
#7菊池杏奈(体4) (セッター)
#30佐々木遥子(体1) (サイド)
#35吉田鈴奈(体1) (レシーバー)

【試合レポート】
 前日フルセットの死闘の末、順天堂大に惜しくも敗れた。優勝に向けてもう負けられない東海大は、昨年の秋季リーグ戦3位と好成績を残した日本女子体育大との一戦に挑んだ。
 「相手を前後左右で揺さぶるサーブで崩すことができた」と中川のサービスエースで第1セットの先取点を奪った東海大。試合開始早々、東海大サイドは盛り上がる。中川のサービスエースを皮切りに、河村のサイドからの強烈なスパイクや、伊藤のサービスエースなどで2‐3から4連続ポイントを奪い、6‐3と相手を突き放す。さらに、中盤には伊藤がクイック、ブロックの両方で得点を上げる活躍を見せ、17‐8と9点差をつける。このまま大量リードを保ちセットを取りたい東海大であったが、19‐11から、ライトからのスパイク、レフトからのスパイクと、コートを広く使う相手の攻撃にブロックを分散されてしまい、相手に連続ポイントを許す。一時は4点差まで詰められ相手にペースを握られかけるものの、横田、伊藤のセンター線がクイックやフェイントなどで相手を翻弄し、25‐21と危なげなく第1セットを取った。

伊藤さん
▲第1セットから得点を量産した伊藤

横田さん②
▲センター線を担う横田(右)

 第2セットも第1セット同様に、序盤から中川のサービスエースが飛び出して勢いに乗る東海大は、宮部、河村のレフトからのスパイクや伊藤のクイックで連続ポイントを獲得し、5‐2とリードを広げる。第1セットのようにこのまま一気にいくかと思われたが、相手も黙ってはいない。サーブで東海大の陣形を崩し優位な状態で攻撃に移られ、「(日本女子体育大は)比較的身長が低いチームなので、ブロックを利用してスパイクを打ってくるチーム」と伊藤が話すように、東海大は相手スパイカーに対して2枚のブロックをつけながらも、ワンタッチやブロックアウトで得点を奪われてしまう。3点あったリードをあっという間に逆転され、今度は日本女子体育大ペースに。8‐11と逆に3点差をつけられ劣勢に立たされるが、第1セットに活躍を見せた横田が相手のバックアタックを1枚ブロックでシャットアウト。このブロックポイントで再び火がついた東海大はそこから、宮部が苦しい体勢ながらも利き手ではない左手で相手のワンタッチを誘ったり、またも横田がブロックポイントをあげたりと4連続ポイントを獲得。12‐11と再びリードを奪った。
 激しく試合の流れを奪い合った第2セットの前半だったが、後半は互いに取って取られてを繰り返し、23‐23と緊迫した展開に。何とかして先にセットポイントを取りたい東海大は、中川のトスワークから果敢にスパイクを打ち込むが、「強いスパイクを打つ事に意識が向き過ぎて、相手によく拾われてしまった」と中川が振り返るように、なかなかスパイクを決め切れない。相手に強烈なスパイクを打ち込まれレシーブが乱れるが、守備の要であるリベロの川畑が東海大ベンチを越え、壁にぶつかりながらも必死にボールをつなぐ。しかし、最後は相手のライトからのスパイクが決まり、先にセットポイントを取られてしまう。なんとかデュースに持ち込みたい東海大であったが、相手のサーブで陣形を崩されチャンスボールを許してしまい、今度はレフトからスパイクを打ち込まれ23‐25。あと少しのところで第2セットを逃した。

中川さん
▲サービスエースでチームを勢いづけた中川

 第3セットは第2セットから途中出場の長友がサイドからのスパイクや、1枚ブロックでの得点をあげるなど、1年生ながら堂々としたプレーで活躍するが、相手のブロックを利用する攻撃や、ブロードに苦しめられ第3セットを落とす。(20‐25)
 勝つために第4セットを取り、フルセットに持ち込みたい東海大だが、第4セットの立ち上がりから相手の幅広い攻撃に翻弄され、3‐7と点差を広げられてしまう。その後も、6‐10となかなか点差を詰められない。このまま相手に流れを完全につかまれるかと思われたが、この試合、サイドの選手に引けを取らない打数の伊藤が奮起。巧みなフェイント、センターからのクイック、1枚ブロックのブロックポイントで3連続得点をあげ、9‐11と詰められなかった点差を一気に詰める。しかし、第2セットから続く相手の勢いをなかなか止めることはできず、その後も点差を広げられる。点差を広げられても、横田、伊藤がそれぞれブロックポイントあげたり、河村がサイドから強烈なスパイクを打ち込んだりと粘りを見せるが、最後はレフトから力強いスパイクを打ち込まれ18‐25。第4セットを落としセットカウント1‐3で敗れた。

長友さん②
▲第3セットで活躍を見せた長友

河村さん②
▲この試合サイドからの攻撃で得点源を担った河村

 試合後、この試合攻守でチームを支えた伊藤だが、「試合を重ねるごとにブロックに対する意識は上がってきている。スパイクも多く打たせてもらっているが、決め切れない場面もありなかなか期待に応えられていない。練習でもっと打数を増やしていき、決め切る力をつけていきたい」と謙虚な姿勢を見せた。
 そして今シーズン、スーパールーキー宮部に加え、リーグ後半から力を発揮し始めた佐々木や長友など、多くの活躍を見せる1年生について、司令塔としてチームを引っ張る中川は、「宮部と佐々木は、高い攻撃力をたくさん発揮してくれているおかげで勝つ事ができた試合が多々あったので、すごく助かっている。長友は、身長を活かしたプレーでチームに貢献して多くの点数を取ってくれている。残りの青山学院大戦や全日本大学選手権大会(全日本インカレ)では、ミスする事に恐れず思い切ってプレーしてほしい」と期待を込めた。
 秋リーグも青山学院大戦を残すのみとなった。青山学院大戦に向けて意気込みを聞くと伊藤、中川は、「全日本インカレにつながる試合にしたい」と口をそろえた。

☆次戦は11月14日、第2試合より青山学院大と対戦します。応援よろしくお願いします!

(記事・写真:新村靖貴)

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