東海スポーツ編集部プレゼンツ!特別企画『2年生特集』④ 第8弾となる湘南校舎男子柔道部は、入学時から新型コロナの影響で公式戦が開催されない中でも存在感を見せ、今秋開催予定の東京都学生体重別選手権大会で66㌔級のメンバーに選出された子安麟太郎(体2)と福田虎輝(体2)の2人をピックアップ!

△笑顔の福田(左)と子安(右)(写真提供=湘南校舎男子柔道部)
①子安麟太郎(体2)
「高校時代から日本一になりたいという夢があった。その夢を叶えるには東海大学しかないと思って入学した」と語った子安麟太郎(体2)。
家族の勧めで小学生から競技を始めた子安は中学時代に試合に勝つことで柔道の楽しさを知った。千葉県の強豪、習志野高校に進学すると3年時に主将を務め、常にチームの中心としてチームをまとめ上げた。子安は、「主将として自分が練習量をこなして、先頭に立って引っ張ることを意識していた。チームメイトも自分を支えてくれることも多く、選手として」と当時を振り返った。
大学進学後は部の活動解散で、実家での練習が続いた。それでも子安は、「家族との時間が増えた」と事態を前向きに捉えた。特に趣味の筋トレを中心に練習に励んだことで4㌔の増量に成功し、体作りの面で成長に繋げたという。9月に寮に戻ると、「コロナで出来なかった分、1回の練習に感謝して取り組むようになった」と子安。柔道ができるありがたみをより一層感じ、練習に取り組んでいる。

△得意の大外刈りで優勝を目指す子安(写真提供=湘南校舎男子柔道部)
子安は憧れの選手として習志野高時代から共に稽古に打ち込む市川龍之介(体4)の名前をあげた。高校時代から話すことも多く、大学に入ってからは練習する機会も増えた。憧れの先輩との練習で力をつけている。子安は市川について、「自分が高校1年時に、主将を務めながら日本一になった市川さんの背中を見てきた。憧れの選手と毎日練習していることはすごく自信になっている」と語った。
自身の強みを子安は、「得意の大外刈りで一本を取る柔道」だと語る。この秋に向けて大外刈りの精度を上げ、さらなる向上を目指している。東京都体重別選手権大会に向け、「個人的には体重別団体のメンバーにも選出されたいと思っている。そのためにも個人の方で必ず優勝して結果を出したい」と意気込んだ。
<プロフィール>
こやす・りんたろう 66㌔級
習志野高(千葉)出身
高校3年時 主将
②福田虎輝(体2) 5人兄弟全員が柔道を経験し、柔道一家に生まれた福田虎輝(体2)は、持ち前の粘り強い柔道で日本一を目指し奮闘している。
福田は付属大阪仰星高2年時に、全国高等学校選手権で3位に入賞の結果を残した。ケガに悩まされることが多かったが全国の舞台を経験し、自信に繋げていたという。
そんな福田は高校時代から「日本一の選手になる」という目標を掲げていた。「東海大は、日本一柔道が強い大学というイメージがあった。高校時代に東海大と練習をして、レベルの高い選手が集まっていると体感した」と、さらなる強みを目指し東海大への進学を決めた。

△粘り強い柔道に自信を持つ福田(写真提供=湘南校舎男子柔道部)
大学に入学すると階級を一つ上げ練習に励んだ。福田は、「60㌔級では自信があったが、一つ階級が上がるだけですごく差を感じた。相手のパワーにも圧倒され、1試合の疲労も大きかった」と振り返る。それでもウエートトレーニングを重点的に取り組むなど試行錯誤しながら対応し、結果を出している。
福田は今年開催された東京五輪で金メダルを獲得した60㌔級の髙藤直寿選手(15年度卒・パーク24)や100㌔級のウルフ・アロン選手(17年度卒・了徳寺大学職員)の活躍に刺激を受けたという。特に階級の近い髙藤選手の試合には、「一本勝ちといった派手な試合ではないが、粘り強い戦い方は参考にしたい部分も多く、同じ選手の立場からしてもとても興奮した」と語る。さらに、「東海大の先輩が世界で戦うという意味では、そのような舞台で活躍する選手になりたいという気持ちも強くなった」と語った。
新型コロナの感染拡大で自粛が続く中でも、「日本一になりたいという気持ちを切らさずモチベーションを保っていた」と話す福田。その強い意志で日々練習に挑み、向上を目指している。
福田は東京都体重別選手権に出場する予定だ。試合に向けて福田は、「絶対に優勝をしたい。その中でも、自分の強みである粘り強さを見せて優勝したい」と強く意気込んでいた。
<プロフィール>
ふくだ・こうき 66㌔級
付属大阪仰星高出身
第41回全国高校選手権大会 3位入賞
同学年で同じ66㌔級、さらに寮でも同部屋と共通点の多い2人。私生活では仲が良いが、試合になるとお互いに「負けたくない選手」と語る。良きライバルでもあり、良き仲間でもある2人の活躍に注目だ!
(写真:湘南校舎柔道部提供 記事:塩澤風太)
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