4年生カルテットの活躍 リーグ戦優勝11月7日 関東大学リーグ戦 対日本大戦 @リリーアリーナMITO

【スターティングメンバー】
#5 河村勇輝(体2)
#10 張正亮(体3)
#11 大倉颯太(体4)
#24 松崎裕樹(体3)
#86 八村阿蓮(体4)
【試合レポート】
関東大学リーグ戦の最終節。東海大、日本大ともに9勝1敗で迎え、事実上の優勝決定戦となった。開始早々、日本大はコンゴローデイビット選手(1年)のバスケットカウントなどを含む、4連続得点で主導権を握る。しかし、大倉の3Pシュートを皮切りに東海大が流れに乗る。その後、東海大は、今大会平均失点58.6点の自慢の守備力で相手の得点源を抑える。さらに、オフェンスでは、大倉、八村、佐土原遼(体4)が二桁得点をマークし、77‐59で勝利を収め、3年ぶり6回目の優勝を決めた。
第1ピリオド、コンゴロー選手のインサイドの1対1からのバスケットカウントや、川崎ブレイブサンダースの特別指定選手として活躍した米須玲音選手(1年)の華麗なパスフェイクからのフローターなど、内外を使い分けて4連続得点。関東大学選手権大会の優勝校の強さを見せる。しかし、東海大は関東大学リーグ戦第8節で復帰した大倉が3Pシュートやインサイドでの合わせのプレーで得点を重ね、このピリオドだけで8得点を挙げる。さらに、東海大の持ち味であるディフェンスも本領を発揮。日本大は、得点ができない時間帯が続くも、終盤に米須選手、飯尾文哉選手(3年)の連続3Pシュートで食らいつき、21‐19で第2ピリオドへ。

▲スタメンで出場し、22得点を挙げた大倉
第2ピリオド、東海大のディフェンスの勢いは止まらず、このピリオドでの日本大のフィールドゴールを3本に抑える。途中出場の佐土原、坂本聖芽(体4)らのセカンドユニットがさらに流れを乗せ、今節27得点を挙げた八村が河村とのホットラインでインサイドを支配。春のトーナメントの借りを返すべく、攻守ともに日本大を圧倒した。点差を14点に広げ、前半終了。

▲今大会で計57本のアシストでアシスト王に輝いた河村
第3ピリオド、このピリオドも東海大の4年生トリオの大倉、八村、佐土原が攻守で存在感を見せる。佐土原は、「去年の全国大学選手権大会(インカレ)の時からディフェンスの声は意識していた。監督からも声を出してディフェンスの圧を上げてほしいといわれていたので、結果として現れて良かった」と話すように、試合中会場に響き渡る声でディフェンスを引っ張った。中盤に、米須選手と鴇田風真選手(3年)の3Pシュートで9点差まで追いつくも、佐土原と八村のバスケットカウントなどで、流れを渡さず60‐49で最終ピリオドへ。

▲攻守に身体を張り、最優秀選手に選出された佐土原
第4ピリオド、坂本がコンゴロー選手をダブルクラッチでかわし、得点。さらに、ディフェンスでは、積極的に圧をかけ、東海大を攻守で引っ張る。日本大は米須選手の3本の3Pシュート、コンゴロー選手の速攻でのダンクシュートなど、春の王者としての意地を見せるも、点差が縮まらない。東海大は、最後まで集中力を切らさず、日本大を圧倒。最後は、佐土原が笑顔で迫力満点のダンクシュートを決め、77‐59で試合終了。3年ぶり6回目の関東大学リーグ戦優勝を飾った。

▲チームハイの27得点を挙げ、チームを優勝に導いた八村
試合後、陸川章監督(体育学部教授)は、「まずはコロナ禍の中で大会を開催していただいた方々に感謝したい。大倉がけがで欠く中でチーム一丸となって勝利をつなげられた。春に負けた日本大にリディーム出来て良かった」と話した。アシスト王、優秀選手賞の河村は、「東海大として1試合ずつ成長しようと目標を掲げ、結果として優勝につながったので素直にうれしい。この勢いのままインカレも連覇できるように頑張っていきたい」と意気込んだ。今大会では、アシスト王に河村、優秀選手賞に河村、八村、最優秀選手賞に佐土原が選出された。
(取材:増田、古川 写真:古川、関東大学連盟 記事:増田)
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