【湘南校舎ラグビーフットボール部】
〈卒業生特集②〉
2022年、新春の国立競技場で行われた全国大学選手権大会の準々決勝で引退を迎えた4年生。リーグワンへと進む選手を中心に、湘南校舎ラグビーフットボール部で活躍した卒業生をピックアップ。
WTB 林隆広
【4年間の記録】(関東大学春季大会・関東大学リーグ戦・全国大学選手権大会、)
公式戦初出場:2018年6月3日 関東大学春季大会 慶應義塾大戦
公式戦初トライ:2019年8月31日 関東大学リーグ戦 対中央大戦
受賞歴:関東大学リーグ戦ベスト15(2019年度)
4年間の経験を糧に地元大阪で活躍誓う林隆広(体育学部4年)は2年時の関東大学春季大会からレギュラーとして躍動した。2019年、関東大学リーグ戦の中央大戦でリーグ戦デビューを果たすと、4トライを決めMOM(マン・オブ・ザ・マッチ)を獲得。インパクトを残した林はその後も試合に出場し続けた。さらに、その年の全国大学選手権大会の筑波大戦ではタックルされながらも豪快にトライをきめた。けがに苦しむ時期もあったが、下級生のころからトライゲッターとしてチームに貢献してきた。
そんな林にとって大きな転機となったのは3年時の選手権、帝京大戦直前で負った足首のけがだった。当日のメンバー変更を余儀なくされた林は、「この時期は本当に辛かった。なぜこのタイミングでけがをしてしまったのだろうという気持ちでいっぱいだった」と振り返る。そこまで順調な大学ラグビー生活を送っていただけに、林にとってこのけがは心理的にも大きな影響があったという。

その悔しさを晴らすべく、迎えた4年時は木村季由監督(体育学部教授)から「けがで出られなかった悔しさを最終年にぶつけて欲しい」と副将を任された。けがの時期に支えとなった木村監督の期待を背負い、チームのまとめ役を担った。「主将に対して自分から意見するようにしていた。積極的にミーティングを重ね、ラグビーに対する考え深まったのは4年間で1番成長した部分だと思う」と副将としての経験を語る。
またプレー面では、谷口宜顕(体育学部2年)をはじめとした後輩の成長を感じていたという林。しかし、「負けず嫌いなので、後輩たちの成長は自分にもいい刺激になった」とプラスに捉え、自身の強みとするディフェンス能力の向上を図った。さらにオフェンス面でもウエイトを積み重ねたことや、プレー中に味方のサポートをより意識したことでトライを決めきることにつながったという。
卒業後は、「声をかけてくれたのが大きかった」と花園近鉄ライナーズでプレーすることを決めた。アタッキングラグビーが特徴的なチームで、オーストラリア代表で世界的にも名が知られているクウェイド・クーパー選手をはじめ、日本代表での経験もあるシオサイア・フィフィタ選手などの実力者たちがチームメートとなる。林は、「WTBとしては、ボールも多く回ってくるのでプレーしていて楽しい。チームの雰囲気も良いので、地元大阪で躍動出来るよう頑張りたい」と強く意気込んだ。



(記事:塩澤風太)
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