背中捉えるも追い越せず 春季リーグ初戦は黒星4月16日(土)
関東学生春季リーグ戦 第1戦
vs筑波大 @国士舘大学多摩キャンパス
(11-17)
(14-15)
●25-32
【スターティングメンバー】
1 竹内大翔(政経2)
2 田邊慶祐(体4)
6 布施凜太郎(体4)
10三原大夢(文社4)
19根路銘泰成(体4)
20石嶺秀(体4)
22矢ヶ崎和輝(体4)
【途中出場選手】
3 植村和輝(体3)
7 神藏桃也(体3)
11大城佑吏(体3)
18坂田温哉(体3)
24長谷見健太(政経4)
【試合レポート】
かの有名なウィリアム・クラーク博士が、「少年よ、大志を抱け(Boys, be ambitious)」と唱えたことで制定された「ボーイズビーアンビシャスデー」である4月16日。2022年のこの日、関東学生春季リーグ戦が開幕し、”学生日本一”という大志を抱いた東海大男子ハンドボール部による挑戦が始まった。
主将・石嶺秀(体4)の「笑顔で!」という声が響いた後、センターラインで対峙したのは、昨年の全日本大学選手権大会第3位の筑波大。相手リードで展開される試合となったが、苦しい状況でもコート内外で多くの『笑顔』が見られ、新チームの特色が垣間見られた試合であった。

△試合前のチーム
試合開始のホイッスルが鳴り、ディフェンスからのスタート。相手がボールをこぼしたことをきっかけに即座に相手陣地に切り込むと、今試合デビュー戦を飾った三原大夢(文社4)が先制点を奪った。それに負けじと、筑波大が4連続で得点を重ね、序盤から追いかける展開になる。ペナルティーによる欠員でコート内の人数は5対7となったが、それを物ともせず途中出場の坂田温哉(体3)のカットイン、植村和輝(文社3)がピポットシュートを決める。また、相手のディフェンスラインが整う前に攻め込み、石嶺が放ったパスを空中で受け止めた三原によるロングシュートで、2点差にまで詰め寄ることに成功。たまらず筑波大がタイムアウトを要求した。
その後、長谷見健太(政経4)、大城佑吏(体3)が放ったシュートで同点としたが、決定力の高い相手の着実なプレーで引き離され、6点のビハインドで前半を折り返す。


△長谷見(1枚目)と大城(2枚目)
それでも脅威の追い上げ力を見せた東海大。後半は、「しっかり守って速攻で点が取れた」と三原が語るように、『ディフェンスからの速攻』というチームの柱とする展開で得点を量産。さらに、神藏桃也(体3)がノーマークシュートで大学初得点を決め、20-21まで追い上げ、相手チームの背中を捉えた。


△20点目を決めた神藏と駆け寄る選手たち
しかし、以降はゴール前でのシュートやパスのミスが目立ち始める。ディフェンスラインも奮闘するが、筑波大の攻撃を受け止めきれず一気に主導権を渡す展開となった。それでも最後まで素早くパスを回しゴールシーンを演出した。

△試合終了2秒前、ノーマークでシュートを決めた三原
最終的に結果は25-32となったが、「チームとして収穫があった」と石嶺。「例年、点差広げられてから追い上げることがなかなかできなかったが、今日の試合の中でその機会をつくれたのはチームとして一つ成長できた。今後は、もっと集中を切らさずに逆転までいけたら完璧だと思います」と話す。
また、チーム内最多得点の7点でデビュー戦を終えた三原は、「得点はできたものの、初戦の勝利を大事にしていただけに悔しい。途中のミスがなければもう少し競れたと思うので、精度を高めることが今後の課題」と、闘志を燃やした。
春季リーグが幕開けし、今後の試合も激戦が見込まれる。石嶺は、「昨年は先輩たちが主体のチームだったので、新チームは出場経験の少ない選手が多い。チームに固さが生まれるとプレーも委縮してしまうので、今年は笑顔でプレーすることを一番大切にしている。笑顔から生まれるいい雰囲気の中、全員がやるべきことを明確に理解した上で、勝負していけるチームになっていきたい」と主将として抱負を語った。


△試合を通し笑顔の多かった東海大
☆翌日17日(日)の明治大戦を29-29で終えました。次戦は、23日(土)16時50分より法政大多摩キャンパスにて、国士舘大との対戦です!ジェイネットTVからのネット配信がありますので、ぜひリアルタイムでの応援よろしくお願いします!
(記事・写真:三村果凜)
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