【湘南校舎女子ハンドボール部】 関東学生秋季リーグ戦 第7戦 「最終戦を勝利し全勝優勝を達成!『鍛え抜いて勝つ』を実現した秋季リーグ戦」

最終戦を勝利し全勝優勝を達成!『鍛え抜いて勝つ』を実現した秋季リーグ戦

10月1日(土)
関東学生秋季リーグ戦 第7戦
VS日本体育大学 @国士舘大学多摩キャンパス

(14ー8)
(14ー13)
〇28ー21

【スターティングメンバー】
〈背番号・名前・学部学年・ポジション〉
1大山めい(体育学部4年)  ゴールキーパー
3白石理子(体育学部3年)  左45°
8小柴夏輝(体育学部3年)  センター
9小林 愛(体育学部3年)  ポスト
14當山桃加(体育学部4年)  右サイド
20髙橋 凜(体育学部4年)  右45°
26大田歩果(体育学部2年)  左サイド
28佐藤 愛(理学部2年)   ポスト

【途中出場選手】
2高木朔来(体育学部4年)
5内藤ひな(政治経済学部4年) #主将
6上遠野空(体育学部1年)
10千葉有紗(体育学部1年)
11今井綾音(体育学部2年)



【試合レポート】
 前週の優勝から1週間。常に高みを追い続ける選手たちは、全勝優勝をかけて秋季リーグ戦の最終戦・日本体育大との戦いに挑んだ。

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△試合前、栗山雅倫監督(スポーツプロモーションセンター教授)は選手たちと拳を突き合わせ気合いを注入!

 東海大ボールから始まった前半。左サイドの大田歩果(体育学部2年)のゴールで先取点を奪うも、小柴夏輝(体育学部3年)がディフェンスでファールを取られ2分間の退場に。数的不利となった東海大は、自分たちのミスも重なり逆転を許してしまう。その後もお互いに速攻を武器にしている両チームは、得点を許してもすぐにリスタートし速攻で攻める展開となり、拮抗する状態が続いた。

 それでも、白石理子(体育学部3年)と小柴の頼れる3年生コンビがしっかりとゴールを重ね、少しずつ点差を広げる。前半中盤以降では、東海大から3度の退場者が出たが、キーパーの大山めい(体育学部4年)が好セーブを見せ、相手の追撃を防いで6点差をつけて試合を折り返した。

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△この試合チームトップの10得点を挙げた小柴
ゴールに向かう姿勢は目を見張るものがあり、その姿勢が最終戦でも輝きを見せた

 後半開始早々、相手キーパーに好セーブをされるとそのまま速攻で攻められ連続失点。すかさず小柴のカットインで得点を返すも、相手の速攻を止めようとする際に當山桃加(体育学部4年)がファールを取られてしまい退場に。そこから自分たちのミスも重なり点差を縮められる。さらに相手の勢いにも押され、後半開始10分で6点差あったリードを一気に同点まで追いつかれてしまう。

 それでも、大田が相手のファールを誘うカットインで7㍍スローを獲得すると、小林愛(体育学部3年)が落ち着いて決め勝ち越し点を奪う。そこから、この秋優勝に導いた自分たちのプレースタイルである「ディフェンスから速攻」が上手く機能し、4連続得点で一気に突き放しにかかる。さらに、後半途中から右サイドのポジションに千葉有紗(体育学部1年)が入ると、2得点の活躍を見せチームの勢いをさらに加速させた。

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△少ない出場時間ながら2得点を決めた千葉有紗
ベンチに戻ると栗山監督から頭を撫でられる微笑ましい場面も

 後半終盤では、栗山監督が「自分たちの真骨頂」と語る『相手の攻撃を攻撃するディフェンス』で相手にプレッシャーを与え、ミスを誘う場面も多く見られた。そこから白石や小林のロングシュートのなど、確実に得点へとつなげリードをさらに広げる。結果28-21で最終戦を勝利し、目標に掲げていた秋季リーグ戦の全勝優勝を見事成し遂げた。

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△試合後には皆で喜びを分かち合った


 試合を終え栗山監督は、「一言で言えば今日の試合はナイスゲームでした。重いゲーム展開で戦術面でも多くの課題が残ったけど、試合終盤で自分たちの武器も出せて自分たちのペースをつかめたことは何よりの成長かな。でももっと(点差を)離せる試合だったので、そこは今後もどん欲に突き詰めてていきたい」と振り返った。



【秋季リーグ戦の振り返り】

最終結果 7勝0敗(2季連続3回目のリーグ戦優勝・秋は2014年ぶり2回目)

①日本女子体育大学 〇29-17
②早稲田大学    〇32-22
③桐蔭横浜大学   〇27-26
④国士舘大学    〇31-26
⑤東京女子体育大学 〇24-20
⑥筑波大学     〇28-22
⑦日本体育大学   〇28-21


得点199 失点154 得失点差45
得点の内訳(東海スポーツ調べ)
①白石理子 50点
②小柴夏輝 44点
③小林 愛 29点
④大田歩果 21点・⑤髙橋凜 20点・⑥佐藤愛 11点
⑦内藤ひな、當山桃加 8点・⑧上遠野空 4点
⑨千葉有紗 3点・⑩長谷川真穂 1点

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△チームトップの50得点を決めチームをけん引した白石
ひそかに狙っていた得点王の座は、惜しくも1点差で日女体大の選手に譲る結果となり、「せっかくのチャンスだったのでとても悔しい」と悔しさをにじませていた。それでも、ここまでリーグ戦で優秀新人賞1回、優秀選手賞を2回受賞しており、3年生の白石は今後もチームの中心選手としてさらなる活躍に期待である


★個人賞★

『最優秀選手賞』内藤ひな
『優秀選手賞』白石理子、小柴夏輝、小林愛、大山めい
『優秀新人賞』佐藤愛

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△2季連続で最優秀選手に選ばれた主将の内藤
「自分の力だけじゃない、チームの皆が頑張ってくれたから主将としてチームの代表として最優秀に選ばれただけです」と謙虚に語りながらチームメイトを称えた。
また、チーム全員から絶大なる信頼を置かれている内藤について、コラムとして掲載しているのでぜひそちらもご覧ください⇩
https://h0l2xtuaqdug.blog.fc2.com/blog-entry-992.html


 全勝優勝で終えた秋季リーグ戦を栗山監督は、「リーグ戦の前半は相手の攻撃に対するディフェンスをはじめ、自分たちがやりたいことを表現できないときが多かった。でもそこに対してそっぽを向かないで、課題だった部分をずっとチャレンジし続けられたから優勝につながったんだと思う。体がボロボロになったとしても、成長して、鍛え抜いて勝つことをこのリーグ戦の目標にしていたので、今まで以上に大変だったと思うけど自分たちの殻をしっかり破ることができたんじゃないかな」と振り返った。
 
 また、2季連続優勝の大きな要因には、栗山監督が女子ハンドボール日本代表監督時代からとともに指導に携わっている高野内俊也トレーナー(コンディショニングディレクター)の支えが大きかったと栗山監督は語る。
 戦術面のことはもちろん、選手の心と身体のケアにも努めるなど、ここまで春・秋と選手に大きな怪我が無かった裏には高野内トレーナーの存在があった。
 高野内トレーナーは、「選手が持っている元々の素質、しなやかさだったりスピード感を落とさずに、強さを出すことを栗山監督と話し合いながらチームを作ってきたので、それが試合の中で表現できていたことは成果であり嬉しい気持ちです。今後も自分の体が続く限りは選手がいいパフォーマンスできるよう、心と身体の面も含めてサポートしていきたいと思います」と大事なチームのピースである高野内トレーナーの支えも力に変えて、選手たちさらに高みへ歩み続けるだろう。

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△選手たちを常に優しい眼差しで支えてきた高野内トレーナー


☆今後は、10月6日から10日まで行われる国民体育大会、10月29日に行われる日本選手権大会関東ブロック大会を挟み、11月3日からは学生日本一を決める全日本学生選手権大会(インカレ)が始まります。昨年度は大会8連覇を達成した大阪体育大学に準々決勝で敗れ悔しい思いをした選手たちですが、内藤主将は、「目標にしていたリーグ戦優勝を春と秋取ることができたので、インカレにも自信を持って挑みたい。自分たちのやりたい『機動力あるプレー』の精度を高め、絶対に大阪体育大にリベンジして日本一になる!」と意気込んでいます。
 
 今年度のチームテーマである「change」には、「①自分たちが成長して変わる②今までのチームの歴史を変える③インカレで大阪体育大の連覇を止め東海大が優勝する」という意味などが込められています。選手たちはここまで大きな成長を遂げ、初の2季連続優勝を達成するなどチームの歴史を変えてきました。残す目標は、『インカレを制す』のみ。この目標に向け全力で挑み続ける選手たちに、どうぞ応援よろしくお願いします。

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(記事・写真=柳内 紀輝)

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